ユーザビリティにも配慮

そのほか、MSO4000シリーズにはデータ表示方法やプローブの色などに関して、ユーザのデータ認識を助けるために、さまざまな配慮がなされている。データの表示に関しては、デジタル信号のHigh/Lowが分かりやすいよう色分けされている。さらに通常とは異なるエッジがある場合には白で表示し、ユーザが異常を見過ごさないような工夫がされている(動画4)。

動画4(WMV形式)

MSO4000シリーズはプローブの各チャネルも色分けされており、画面のチャネルの表示色に対応している。これにより、どのチャンネルがどこに接続されているか一見して分かるようになっている(動画5)。

動画5(WMV形式)

また、パラレル、シリアルなど複数のバスを同時に表示する際、各チャネルが等間隔に表示されていると、チャネルの区別が付きにくことがある。MSO4000シリーズの場合には各チャンネルを簡単な操作でグループ分けして表示させることができる(動画6)。

動画6(WMV形式)

さらに信号数が増えると、画面に表示されている信号の意味を見失うことがある。しかしMSO4000シリーズでは、各チャネルに任意の名前を付けて表示させることができるので、これを防止することができる(動画7)。

動画7(WMV形式)

最近、産業機器に関してもユーザビリティを重要視する動きが高まっているが、同社の取り組みについてたずねてみた。

「ユーザビリティに関して専門の研究チームがアメリカ本社にあります。各支社にはわれわれがユーザから聞いた要望を研究チームに伝えるシステムがあり、顧客の要望を次期開発に反映できるようになっています。特にMSO4000シリーズは、組み込み開発が盛んな日本のユーザの声が繁栄された機器です。」(稲垣氏)