その他のテスト

最後に、CineBench R10(グラフ52)、POV-RAY(グラフ53)とScienceMark 2.0(グラフ54)の結果をまとめておきたい。これらはいずれも32bit版と64bit版が同梱されるので、一緒に実行してみたという以上のものではないのだが、CineBenchでは64bit版がやや高速なのにPOV-RAYではむしろ64bit版が遅くなっているというあたりは、このあたりはまだまだインプリメント次第で変化するということを示している。もう少し64bit版に最適化されたコンパイラが広く出回らないと、このどんぐりの背比べ状態は続く事になりそうだ。ScienceMarkについては、いくつかのテストが64bitへのインプリメントがされないとか、BLAS/FLOPsはSSE系命令の対応が行われていないままメンテナンスが終了してしまったので、あんまり参考にならないといえばならないのだが、それでもYorkfieldがKentsfieldをやや上回るスコアを出しているのは面白いところだ。