パイオニアは、インナーイヤーヘッドフォン「SE-CLX9」「SE-CLX7」を発表した。発売は11月下旬を予定しており、価格は、SE-CLX9が2万2,000円、SE-CLX7が1万2,500円となっている。

高性能なドライバーと、音と装着感のコントロールが特徴の「SE-CLX9」

一般的なヘッドフォンは、改造などを行わない限り、それ自体の音の傾向は変わらない。SE-CLX9は、High Tune2 / High Tune1 / Standard/ B ass Tune2 / Bass Tune1の5種類のノズルが標準で付属しており、それらを取り替えることで、ヘッドフォン自体の音の傾向を変えることができるという特徴を持つ。

ノズルは5種類、イヤホンチップとイヤーホルダーは、それぞれ4種類付属する(SE-CLX7はイヤホンチップとイヤーホルダーのみ)

インナーイヤータイプのヘッドフォンでは、別のメーカーのヘッドフォン用のイヤーピースを取り付けて音やフィット感などをコントロールするということがしばしば行われるし、さらに積極的なチューンを行っているユーザーもいる。しかし、標準状態でコントロールが可能で、しかも交換によって変わる音の傾向が初めからある程度分かるというのは、ユーザーにとってメリットになるだろう。とくに、トーンコントロールやイコライザー機能を装備していないプレーヤーのユーザーには、面白い選択肢になるかもしれない。

なお、SE-CLX7/9は、一般的なダイナミック型ではなく、バランスドアーマチュア方式のドライバーを採用。より繊細な音の表現が可能となっている。SE-CLX7は、バランスドアーマチュア方式のヘッドフォンとしては、低価格なモデル。ノズルの交換はできない。

また、SE-CLX7/9の両モデルとも、イヤホンチップとイヤーホルダーを組み合わせて、耳穴に挿入する、新開発「3次元形状フィッティング構造」を採用しているが、イヤホルダーとイヤチップがそれぞれS/M/L/LLの4種類ずつ付属しており、耳へのフィット感もコントロールすることが可能だ。