パソコンの中に、動画や音楽、写真といった、いわゆるマルチメディア系ファイルを溜め込んでいるユーザーは多いことだろう。通常、それらのファイルはそのパソコンを使って、パソコンのディスプレイを通してそのまま鑑賞することになる。しかしながら、例えば家族や友人で集まって動画などを楽しみたい、などといったニーズが当然出やすいジャンルのファイルなわけで、こういった向きにはこれがちょっと物足りなく感じることがある。

パソコンというのは、恐らくは対個人で利用する機器として導入しているユーザーが大部分であろうことから、そもそもディスプレイのサイズが小さいとか、個人用の机の上に設置してしまっているとか、どうにもならない制約が何かしら存在すると思う。動画や音楽を楽しむにしても、リビングに置いてあるAV機器のように使いたい場合には、方法がないわけではないのだが、相当にパソコンを使い慣れたユーザーでなければ実行困難であろうノウハウが必要となってくる。

そんな時にオススメしたい製品のひとつが、バッファローのネットワークメディアプレーヤー「LinkTheater」シリーズである。セットトップボックスのようなデザインの本体側を、リビングなどに設置されたテレビに接続することで、パソコンなどに保存されている動画/音楽/画像ファイルを、ネットワーク経由でテレビ画面を通して再生できるという製品だ。

同シリーズの中でも、特に今回紹介する「PC-P4LWAG」は、ネットワークを無線で構築できる無線LANモデルであり、ファイルが保存されたパソコンと、再生されるテレビを離れた場所に設置することも可能である。例えば、無線の範囲内であれば、書斎に設置されたパソコンの動画ファイルを、リビングのテレビを通して家族で楽しむこともできるようになる。

「PC-P4LWAG」。テレビサイドに設置しても違和感の無いサイズとデザインだろう

電源スイッチは本体のディスプレイ横

フロント右端のUSBポート。USB接続のドライブを接続すれば、そこに保存されたファイルを直接再生することもできる