軽い座学が終わり、いよいよ組み立てに入るわけだが、大事な商品にキズを付けないようにきちんとエプロンを着たり、静電気で部品を傷めることのないようアースバンドを手に着けたりと、子供たちの作業の格好は本格的だ。それぞれの作業台には2~3組にひとり、工場で普段組み立てを行っているスタッフが付き添って作業を手伝った。
組み立ての大まかな手順は、マザーボードを本体に固定するための金属部品の取り付け、メモリモジュールの取り付け、電源ユニットやフロントパネルから延びる各種ケーブルのマザーボードへの接続、ヒートシンクとファンの取り付け、ライザーカードと拡張カードの取り付け、HDD・DVDドライブの取り付け、カバーの取り付けといったもの。
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マザーボードにマウンタとなる金属部品を装着する |
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メモリの装着。これは行ったことがあるというお父さんもいたようだ |
自作パソコンでは、CPUをソケットへの装着する工程が作業のキモのひとつだが、今回の教材では、CPU(Pentium 4 531)はあらかじめマザーボードに取り付けられていた。これは、最近主流となったマザーボード側にピンがあるパソコンならではの都合で、取り付け作業を失敗したとき、ピンが曲がってマザーボード全部を交換する事態が発生するのを防ぐためだ。作業自体はCPUをソケットに置いてレバーを下ろすだけのものだが、同工場でもラインのメンバーは正しくCPUを装着できるよう、定められた研修を受けているという。
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取り付け体験用のマザーボードとCPUが別に用意された |