2008年1月サービス終了のドコモPHS、ウィルコムへ同番移行可能に

NTTドコモ、ウィルコムおよびウィルコム沖縄は6日、2008年1月7日に終了するNTTドコモのPHSサービスについて、利用者は同じ電話番号のままウィルコムのサービスに移行可能とすることを発表した。9月1日より受付を開始する。

移行を申し込んだ利用者は、ドコモのサービスが終了する翌日の2008年1月8日よりウィルコム(契約住所が沖縄県内の場合はウィルコム沖縄)へと引き継がれる。同番号での移行はシステム上一斉に行う必要があるといい、2008年1月7日以前の同番移行はできない。「070」で始まる電話番号は両グループのほか、2006年12月までアステルグループでも使用されていたが、ドコモのサービス終了後はウィルコムグループのみの番号となる(ケイ・オプティコムおよびエネルギア・コミュニケーションズのデータ通信カードに割り当てられた番号を除く)。

電話機は機種変更が必要となるが、音声通話向けでは「WX320K」「WX220J」「nico.(WS005IN)」の3機種、データ通信カードでは「AX420N」「AX420S」の2機種のいずれかから、希望の機種が無料で提供される。そのほか、ウィルコムが従来より提供している「PHSはウィルコムにおまかせください」キャンペーンと同じく、契約手数料2,835円が無料となり、ドコモでの契約期間が長期割引対象としてそのまま引き継がれる。同番移行の受付窓口はドコモに一本化し、利用者には8月下旬以降順次ダイレクトメールで案内される。

ドコモのPHSサービスは2005年4月末ですでに新規加入受付を終了しており、同社ではFOMAを中心とした携帯電話サービスへの移行を促すため、利用者には移行用電話機や手数料を無料にするなどの優待を実施していた。ドコモPHSの契約数は6月末時点で374,000契約。

なお、ドコモのPHSサービス終了にともなって、PC向け定額データ通信サービス「@FreeD」も同時に終了となるが、同社では代替サービスとして、FOMAハイスピード端末を利用した64kbpsパケット通信が定額(月額4,200円を予定)になる料金プランを10月以降に提供するとしている。