華為技術がこのほど、スペインでVodafone向けHSPAネットワーク拡充契約を受注したことを明らかにした。HSPAネットワークは現在スペイン全土、250万人のユーザーに対してサービスを提供している。今回の受注により、華為の新世代HSPA基地局がマドリード、バルセロナ、バレンシア、セビリアを含むスペインの7大都市をカバーすることになる。

昨年8月、Vodafone Espana(スペイン)がHSPA商用ネットワークの構築のために華為を選択した。Vodafoneが行ったユーザー調査によれば、第一期建設が完了し、実際の運用がはじまってから、ネットワーク性能が大幅に引き上げられた模様だ。今回の拡充契約で、華為はVodafone Espanaの最も重要なHSPAサプライヤーになった。

今後、Vodafone Espanaは華為の技術に基づくHSPA基地局を大幅に増設する。特に、華為のRRH(Remote Radio Head)技術を採用する40ワットRRHユニットはアンテナのかたわらに据え付けることができるため、省エネ型で、しかもネットワークの全体性能を一層高めることができる。

Vodafone Espana技術責任者のJaime Bustillo氏は、「華為は豊富なネットワーク構築経験と厳格なデリバリーで、第一期のネットワーク構築を完成した。これはVodafoneにとり、とりわけ昨年の戦略目標達成上、非常に意義深かった。今回の拡充契約の締結が両社にとり、さらなる成功を約束するものだと信じている」と語った。

華為欧州区総裁の徐文偉氏も、「華為は常にユーザーニーズにフォーカスしている。ユーザーに競争力のあるソリューションとサービスを提供し、最大限の利益を創造していくのが我々の一貫した方針。Vodafoneとのさらなる協業に期待している」と意気込みを示した。