さて、ここからが本番の消費電力についてのテストである。今回も「ワットチェッカー」を利用しているので、計測は電源のAC側。CDドライブは外し、マザーボード以外はHDDのみというシンプルな構成にしてある。
消費電力の計測
アイドル時はどれも似たり寄ったりであるが、負荷をかけたときの消費電力の低さが目を引く。各ベンチにおいて、TDPが65Wの4600+と4000+に比べて、ピーク電力は20W程度下がっており、「45Wはダテじゃない」と言える結果になっている。ちなみに、Cool'n'Quietを有効にしたときには、アイドル時はMin P-Stateの1.0GHz/1.10Vまで下がるので、全て54Wで揃っている(EE-SFF版の3800+のみ1.0Vとさらに低電圧なので若干下がっている)。
![]() |
各構成での消費電力。最下段の耐久ベンチとあるのは、午後のこ~だのテスト機能。CPUの温度上昇を見るのに使用した |
この結果をもとに、ワットあたりの性能も算出してみる。消費電力は実行時に変動しているので目安程度にしかならないが、Sandra実行時では、BE-2350はEE-SFF版の3800+とほぼ同等という効率の高さを示した。
![]() |
Sandra実行時のワット性能 |
CPU温度の計測
また以下は、付属ユーティリティソフトを利用して計測したCPU温度である。アイドル時と、午後のこ~だの耐久ベンチを5分間実行したあとの温度を測定した。なおこの時、冷却には4000+のリテール品に付属するCPUクーラーを使用している。
CPU温度(室温28℃時)項目 | アイドル時 | 耐久ベンチ後 |
---|---|---|
4600+ | 24℃ | 39℃ |
4000+ | 24℃ | 40℃ |
BE-2350 | 21℃ | 33℃ |
3800+(EE-SFF) | 21℃ | 30℃ |
いずれも大して高くない温度ではあるものの、BE-2350のときは、ヒートシンクを触ってみても、ほとんど温かさを感じさせないレベルだった(ちなみにこのとき、ノースブリッジはホカホカ、サウスブリッジはアツアツの状態)。
こうなるとファンレスも試してみたくなるのが人情。というわけで、ベンチ中におもむろにファンを止めてしばらく放置してみたが、さすがに温度はどんどん上昇してしまい、45℃を超えたあたりで中止した。今回は借り物なのでこれ以上無理はしなかったが、ファンレス対応の大きめのクーラー等を利用すれば、それほど無理しなくても実現できるレベルではないだろうか。