では、早速性能を見ていこう。

Sandra XI

いつも通り、まずはSandraから。4600+の結果が高くなっているが、これはクロック比(+14%)通り。一方、4000+とBE-2350は誤差と言えるほどの違いしかなく、同じ性能と言って差し支えないだろう。

結果(Sandra XI)
項目 CPU演算 CPUマルチメディア メモリ帯域幅
ALU iSSE3 Integer Float Int Float
単位 MIPS MFLOPS it/s it/s MB/s MB/s
4600+ 16865 14697 44956 49667 5355 5405
4000+ 14987 12870 39360 43454 4579 4777
BE-2350 14961 12869 39388 43505 4659 4789

4000+の結果を1.0としたときの相対評価

キャッシュ&メモリテストでも、4000+とBE-2350はほとんど同じ。明確な違いは特に見られなかった。

キャッシュ&メモリテスト

PCMark05

次はPCMarkである。下の相対グラフを見れば分かるように、こちらも概ねクロック比通りの結果になっている。

結果(PCMark05)
項目 CPU メモリ
4600+ 4899.0 4246.0
4000+ 4260.0 3382.0
BE-2350 4202.0 3361.0

PCMark05のCPU/メモリテストのスコア。こちらも相対化している

CPUテストの詳細。4000+とBE-2350はほぼ同じスコア

3DMark03

最後は3DMarkだ。今回は統合グラフィックの環境ということもあり、少し古いが3DMark03を使用している。こちらでも4000+とBE-2350のスコアは同等となっている。

3DMark03のスコア(解像度は1024×768)

結果

以上のように、全てのテストにおいて、Athlon X2 BE-2350のスコアはAthlon 64 X2 4000+とほぼ同じだった。同じBrisbaneコアなので当たり前といえば当たり前なのだが、CPUのパフォーマンスについては同等と見ることができるだろう。