その意気込みを示しているのが「DoCoMo 2.0」というロゴだ。「珍しく(中村維夫)社長がやる気になった」というこのロゴの変更は、「全社的なやる気」を示しているそうだ。夏野氏自身は「DoCoMo 2.0」という表現は、ネット業界ですっかり一般化した「Web 2.0」との絡みで「ベタ」だと感じているそうだが、ネット業界にあまり詳しくないような一般消費者にとっては「変わった」という感じを示すために「ちょうどいい」(同)のだそうだ。

赤い星が目印の新ロゴ「DoCoMo 2.0」

まずは「分身ケータイ」(2in1)や「聴き放題ケータイ」(うた・ホーダイ)などの新サービスを投入

いずれにしてもロゴの変更、端末、サービスの強化で「ケータイが大きく進化して次のステージに行く」(同)。そのために「ドコモは変わります」と夏野氏は話し、その上で「皆さん(ユーザー)の毎日を進化させる。人生をバージョンアップさせていただく」と、いつもの夏野節も滑らか。

ドコモが変わることでケータイが変わり、「人生もちょっと変わる」そうだ

夏野氏は携帯電話番号ポータビリティ制(MNP)の開始後半年の状況ではKDDI(au)の一人勝ち状態の中で、「コミュニケーションが足りなかった」と反省点を挙げる。そのau自身も「満足いく数字ではなかった。MNPが予想するほど大きな規模になっていなかった」と夏野氏は推察しつつ、ドコモ側も「守りに見えていたかもしれない」と指摘、「(今後は足りなかった)コミュニケーションを含めて一気に攻めていく」考えだ。

会見の冒頭から「反撃に出る」と刺激的な表現を使っていた夏野氏だが、この言葉には「経営陣全体が勝ちにいくと宣言している」という意志が込められているという。

これまでドコモは、端末のメジャーバージョンアップ後は、同じプラットフォームを使ったマイナーバージョンアップのiSシリーズを投入してきたが、903iに続いて「型番を変えるのにふさわしい機能アップ」であるとして904iシリーズとして発表、今年後半にはさらにメジャーバージョンアップとなる「905i」シリーズをリリースする意向だ。つまり、904iにさらなる大きな機能向上を図る考えということになる。

また、今後は広告展開も強化。詳細は明らかにされなかったが、5月以降、8人の有名人を使った広告を実施していく計画で、過去に他事業者の広告で使われていた有名人も起用するほか、「広告代理店によれば(TVドラマの)"月9"クラス」という今旬の有名人をそろえた。

5月から登場する新しい広告キャラクターは8人。まだシルエットだけ。とりあえず「若い人」らしい

ドコモの「反撃」が成功するかどうか。夏野氏は、これまで純増数で他キャリアに「負けた」と報じられ続けていたことを受けてだろう、「皆さんに負けていると言われない」ことを「成功」の指標として示している。