会社組織において、「会議」というものは非常に重要な業務の一つである。各種計画の立案を行ったり、意識や技術、そして思考の共有を行ったりするものだ。しかし、その会議も当然ながら参加者が一室に会して行う必要がある。

会議の参加者全員が一カ所に勤務しているならば、会議室に集合するだけで済むが、支社など遠方に勤務している場合、わざわざ出張して参加する必要がある。年に数回であれば、事前にスケジュールを組んで開催すればいいが、突発事故などによって急遽開催する場合には、移動時間が確保できず、近場の参加者だけになってしまうことも多々ある。

こうした出張(移動)に要する時間を節約するために使われるのが、いわゆる「テレビ会議」や「電話会議」である。とりわけ「電話会議」は、カメラやモニターが必要になるテレビ会議と違い、最低限、電話回線と電話機があれば開催することができるため、一般的に広く利用されている。特に全国規模で支店を持つ企業では、日常的に行われていることも多い。

本稿で紹介する、パナソニックコミュニケーションズ製の「KX-TS745JP」はそういった電話会議用スピーカーホンの中でも、ウィルコムの「W-SIM」に単体で対応し、電話回線という「尻尾」がなくなった「進化した」電話会議を可能としたものである。

W-SIM内蔵可能な「KX-TS745JP」。正面図

4方向にマイクが配置されているため、会議室テーブルの中央への設置が望ましい

「KX-TS745JP」裏面