消費電力
最後に消費電力を比較した結果を示す。測定はシステム全体の実効消費電力を、ワットチェッカーを使って測定した。測定項目は、
- 何も作業をしていない待機状態(Standby)
- Sandra XI SP1aのArithmetic BenchmarkでDhrystoneを実施中(Sandra Int)
- Sandra XI SP1aのArithmetic BenchmarkでWhetstoneを実施中(Sandra Float)
- Sandra XI SP1aのMulti-Core Efficiency Benchmarkを実施中(Sandra Multi-Core)
- Main Concept H.264 v2を使い、H.264 Highでエンコードを実施中(H264 Encode)
の5項目である。今回はEIST無効の状態のみで比較した。
結果はグラフ28の通りで、QX6800が突出するか……と思いきや、意外にQX6700と違わないシーンも見受けられる。特にH.264のEncodeでは明確に逆転が見られているのはちょっと意外だった。ただ考えてみると、フルに稼動すれば間違いなくQX6800の方が負荷が高い(Sandra Intでこれは明確)が、負荷が一定の場合、相対的にQX6700の方が負荷率が高まるとも言える訳で、こういう結果もありえるということだ。この場合ボトルネックになっているのは恐らくメモリもしくは2つのL2キャッシュを繋ぐFSBであろう。ただそれにしても負荷が小さいとは言えない訳で、やはり利用には相応の覚悟が必要となる。