ではもう少し細かくみてゆこう。

FarCryの場合(グラフ14~17)の場合、意外にQX6700の落ち込みが激しいのが気になるところ。平均的なフレームレートの差は概ね1割前後で、ほぼ動作周波数の差に等しいわけだが、グラフ16・17ではグラフのカーブ自体が異なっており、案外に動作周波数の差に敏感な事が判る。逆にX6800とQX6800に関しては、非常に成績が接近しており、Dual Core/Quad Coreに無関係という傾向が再確認できる。

この傾向はHalf-Life 2(グラフ18~21)でも同じだ。FarCryよりもややQX6800のスコアが下がり気味で、やはりQuad Coreのオーバーヘッドがあることをうかがわせるが、高解像度ではその差もごく僅かであり、気になる程度ではない。相変わらずQX6700のスコアの低さだけが目立つ感じだ。

最後にPreyの結果だ。以前はHWzone_co_ilとguru3d-5の2種類のベンチだったが、Benchmark v1.2ではguru3dが削除され、HWzoneのみとなっている。こちらでは概ね3つのグラフが(多少幅こそあるものの)1つにまとまっており、余りCPUに影響されない(というか、まだビデオ性能の方が支配的)事を示しているが、とりあえずQX6800とX6800が同等とみなして差し支えないと思われる。

SPECviewperf 9.0.3

SPEC
http://www.spec.org/gpc/opc.static/vp9info.html

おまけでこちらもやってみた結果がグラフ23だ。微妙にQX6800のスコアがX6800に及ばないのが判るが、それでもQX6700と比べると「殆ど同じ」と言って良い程度まで結果が改善されている事がわかる。