一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事 吉政忠志氏

著者:吉政忠志
一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会 代表理事

Pythonエンジニア育成推進協会の吉政でございます。Python3エンジニア認定基礎試験やPython3エンジニア認定データ分析試験ですが、お陰様で受験者数は年々増加し、昨年は年間の受験者数が1万人を超えました。受験された皆様、お世話になった皆様、ありがとうございます。受験者の属性を見ると、ほかの言語系とは明らかに違うのは、非エンジニアの方からの受験が多いという点です。ざっくりですが、その中の4割ほどが非エンジニアで、2割が学生、他がマーケティング部門や管理系部門の方のように見受けられます。

Pythonは学習しやすい言語なので、エンジニアの方で他の言語を経験している方であれば比較的スムーズに学習を進められると思います。心配な方は、認定スクールのPythonコースを受講されると、短時間でつまずきやすいところを学べるでしょう。一方、非エンジニアの方はどうでしょうか。現在、Python3エンジニア認定基礎試験もPython3エンジニア認定データ分析試験も合格率は75%から80%を推移しているので、当然非エンジニアの方も合格しています。両試験とも一番下のレベルなので難易度はそれほど高くなく、しっかり勉強すれば合格できるはずです。

しかし、この二つのPython系試験の学習の目標地点はPythonの知識を取得することではなく、Pythonによるコーディングができるようになることなので、学習する際には実際に設定したりコーディングしたりしながら学習してほしいと思うのです。コーディングの学習は、やはり認定スクールのコースに通うのが一番です。そうでなくても、教科書を読んで学んだことを実際の開発環境で実践してみて、書けるノウハウを確認しながら学習してほしいと思います。手間のかかる学習方法かもしれませんが、コーディング経験が少ない非エンジニアの方には、それが近道のはずです。

自身で開発環境を構築して、いざコーディングしながら学ぼうと思った時、最初につまずくのが開発環境の構築の部分だそうです。さぁ、これから学習するぞ!と意気込んで、本やYouTubeを見ながら開発環境を作ってみようとしたら、最初からつまずいてしまい、そのままPython学習自体がお蔵入りなんてこともありそうです。そうなるくらいなら、最初の開発環境の部分だけでも研修を受けた方がよいように思えます。最近のPythonの研修コースは細分化していて、1日コースや半日コースもあるので、最初だけ受講して、独学と研修のハイブリットというのもありだと思います。

「なーんだ、結局、認定スクール推しか!」と思う方もいるかもしれませんが、これだけPythonの本がよく読まれていて、動画も大量に出ているのに、最初の開発環境構築でつまずいている人が多いのであれば、あとは個人レッスンか研修コースに参加していただくのが現実的な解だと思うのです。

昔、Linux黎明期にLinuxインストール大会やLinuxインストールセミナーがはやったことがあり、全国でLinuxコミュニティが立ち上がって、どんなふうにLinuxをインストールするか共有していた時期がありました(実は私は若いころLinuxコンソーシアム副会長を7期勤めています笑)。現代のエンジニアの方にとっては「え?」という感じかもしれませんが、Linuxの普及のためには重要な活動だったと思います。そもそもインストールでつまずいたら、次にはいけないのですから。

さて、最後に本題に戻りますが、Pythonの学習を終えたら、学習漏れがないかどうかをPython試験でぜひチェックされてはいかがでしょうか。ご自身の学習の跡を残すという意味でもお勧めです。Python試験について興味がある方はこちらをご覧ください。書籍プレゼントキャンペーンも実施しています。皆様の置かれている環境やご自身のスキルと比べていただきながら、試行錯誤で自分なりにあっている方法を見つけていただけると幸いです。

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