前回前々回の記事では、Googleサイトの「新しいGoogleサイト」を用いて災害情報サイトの作成を行った。今回からは、「以前のGoogleサイト」で災害情報サイトを作成してみよう。

なお、社内ポータル作成の中心となるGoogleサイトでは、2018年5月現在で「新しいGoogleサイト」と「以前のGoogleサイト」の2種類が選べるようになっているが、今後ナビゲーションが統一される可能性もあるので、その点だけご注意いただきたい。

監修:原口 豊(はらぐち・ゆたか)

大手証券会社システム部に在籍後、1998年サテライトオフィス(旧ベイテックシステムズ)を設立し社長就任。2008年に、いち早くクラウドコンピューティングの可能性に注目し、サービスの提供を開始、G Suite(旧名:Google Apps)の導入サポート実績はこれまで3万社以上。「サテライトオフィス」ブランドで多数のアドオン・テンプレートを無償提供するなど、G Suite の普及に尽力。



提供:サテライトオフィス

「以前のGoogleサイト」で災害情報サイトを作る

実際に災害情報サイトの作成を行う前に、前回・前々回で使用した「新しいGoogleサイト」と、今回使用する「以前のGoogleサイト」との差を簡単に紹介しておきたい。

まず「以前のGoogleサイト」では、時系列的な情報の投稿に便利な「お知らせ」、テキストを主体として画像や表などを埋め込める「ウェブページ」、ドキュメント管理が容易に行える「ファイルキャビネット」、To-Doや問題追跡といったリスト作成に便利な「リスト」、個人向けのスタートページを作れる「スタートページ」など、テンプレートが用意されている点に「新しいGoogleサイト」との違いが見られる。また、3列までの画面分割が行えたり、「ガジェット」と呼ばれるパーツが使えるのもポイントのひとつ。「新しいGoogleサイト」ではこうした機能がない分、よりシンプルに使いやすくなった印象だ。もちろん、いずれも「Googleカレンダー」や「Googleドキュメント」など連携する各種アプリケーションを組み合わせ、HTMLに関する知識がなくても簡単にWebサイトを構築できるという点では共通している。

それではここから、実際に「以前のGoogleサイト」を使って災害情報サイトの作成を進めていこう。まずは管理コンソールやGmailなどの右上にある「Googleアプリ」アイコンから「サイト」を選択。左上の「作成」から「以前のGoogleサイトを使用」をクリックする。Googleサイトが開いたら、サイト名とURLの入力、テーマ選択などを行えば、下準備は完了だ。

  • 管理コンソールやGmailなどの右上にある「Googleアプリ」アイコンから「サイト」を選択

    管理コンソールやGmailなどの右上にある「Googleアプリ」アイコンから「サイト」を選択

  • 左上の「作成」から「以前のGoogleサイトを使用」をクリック

    左上の「作成」から「以前のGoogleサイトを使用」をクリック

  • ギャラリーからテンプレートを選ぶこともできるが、今回は「空のテンプレート」を使用。サイト名とURLを入力する

    ギャラリーからテンプレートを選ぶこともできるが、今回は「空のテンプレート」を使用。サイト名とURLを入力する

  • 「テーマを選択」をクリックすると、50種類以上もの豊富なテーマが選択可能。今回は「オールドスタイル」を選択した

    「テーマを選択」をクリックすると、50種類以上もの豊富なテーマが選択可能。今回は「オールドスタイル」を選択した

  • 「その他のオプション」をクリックすると、サイトのカテゴリや説明を入力できる。一通りの設定を終えたら上部にある「作成」をクリック

    「その他のオプション」をクリックすると、サイトのカテゴリや説明を入力できる。一通りの設定を終えたら上部にある「作成」をクリック

  • これが新たに作成されたサイトだ

    これが新たに作成されたサイトだ

お知らせページを追加

続いて、新しく作成したサイトにコンテンツを追加していく。まず入れておきたいのが、社員に最新の情報を伝えるためのお知らせページだ。「以前のGoogleサイト」では、テンプレートとして時系列的な情報の投稿に便利な「お知らせ」が提供されている。投稿も簡単に行えるので、ぜひ積極的に活用していきたい。

  • サイト内にはまだ中身が何もないので、右上にある「ページを作成」ボタンをクリック

    サイト内にはまだ中身が何もないので、右上にある「ページを作成」ボタンをクリック

  • まずは社員へのお知らせページを作成する。ページ名とURLを入力したら、「使用するテンプレートを選択」から「お知らせ」を選択。「場所を選択」では、先ほど作成したページの階層下に配置するため『「ホーム」の下に置く』を選ぶ。すべて完了したら、上部の「作成」をクリックする

    まずは社員へのお知らせページを作成する。ページ名とURLを入力したら、「使用するテンプレートを選択」から「お知らせ」を選択。「場所を選択」では、先ほど作成したページの階層下に配置するため『「ホーム」の下に置く』を選ぶ。すべて完了したら、上部の「作成」をクリックする

  • お知らせページができたら、記事を入力するために「新しい投稿」をクリック

    お知らせページができたら、記事を入力するために「新しい投稿」をクリック

  • タイトルと本文を入力したら、右上にある「保存」をクリックする

    タイトルと本文を入力したら、右上にある「保存」をクリックする

  • お知らせページができたら、サイドバーの「ホーム」をクリック

    お知らせページができたら、サイドバーの「ホーム」をクリック

  • ホームに戻ったら、右上にある「ページを編集」ボタンをクリック

    ホームに戻ったら、右上にある「ページを編集」ボタンをクリック

  • 「ホーム」と書かれている下の枠内にカーソルを置き、上部メニューの「挿入」→「最新の投稿」を選ぶ

    「ホーム」と書かれている下の枠内にカーソルを置き、上部メニューの「挿入」→「最新の投稿」を選ぶ

  • 「投稿があるページ」で先ほど書いた記事を指定。表示する長さや投稿数など各項目を設定して「保存」をクリック

    「投稿があるページ」で先ほど書いた記事を指定。表示する長さや投稿数など各項目を設定して「保存」をクリック

  • 編集画面では内容が表示されないので、右上の「保存」をクリックして実際の画面を確認してみよう

    編集画面では内容が表示されないので、右上の「保存」をクリックして実際の画面を確認してみよう

  • このように、先ほど入力した「最新のお知らせ」がホームに表示される

    このように、先ほど入力した「最新のお知らせ」がホームに表示される

レイアウト変更と天気予報ガジェットの表示

「お知らせ」が表示されたので、次は画面を左右に2分割して、右側に天気予報を表示してみよう。Googleサイトには3列までの画面分割に加えてサイドバーの位置が異なる計9種類のレイアウトが用意されているので、デザインを変えるのも簡単だ。 また、今回は災害時にも有用な情報となる天気予報表示のガジェットを使用するが、実用系からエンターテインメント系まで幅広いジャンルから必要に応じて選べるのも魅力ひとつ。ガジェットの使用方法は、「お知らせ」を表示させた時と同様に場所を指定し、「挿入」から「その他のガジェット」を選択。ガジェットが決まったら必要な設定を行い、表示サイズを調整すれば完了となる。

  • ホームで「ページを編集」をクリックし、「レイアウト」から「2列」を選択する

    ホームで「ページを編集」をクリックし、「レイアウト」から「2列」を選択する

  • 「最新のお知らせ」の右側にカーソルを置き、「挿入」から「その他のガジェット」を選ぶ

    「最新のお知らせ」の右側にカーソルを置き、「挿入」から「その他のガジェット」を選ぶ

  • ガジェットが決まったら「選択」をクリック

    ガジェットが決まったら「選択」をクリック

  • 選んだガジェットによって表示項目が異なるが、表示サイズやスクロールバーの有無などが指定可能。なお、これらは後からでも変更が可能だ。設定が完了したら「OK」をクリック

    選んだガジェットによって表示項目が異なるが、表示サイズやスクロールバーの有無などが指定可能。なお、これらは後からでも変更が可能だ。設定が完了したら「OK」をクリック

  • ガジェットが挿入されたのを確認して、右上の「保存」をクリック

    ガジェットが挿入されたのを確認して、右上の「保存」をクリック

  • これで右側に天気予報のガジェットが表示された。表示サイズが気になるようなら、各アイテムのプロパティからサイズを調整しよう

    これで右側に天気予報のガジェットが表示された。表示サイズが気になるようなら、各アイテムのプロパティからサイズを調整しよう

今回は災害情報サイト作成を通じて、「以前のGoogleサイト」でのお知らせページの追加とレイアウト変更、ガジェットの追加方法などを解説した。それでは次回も引き続き、「以前のGoogleサイト」を用いた災害情報サイトの作成手順を紹介していこう。

サテライトオフィス


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