マウスコンピューターの「MousePro G」シリーズは 、大きく見やすい14型の液晶ディスプレイを搭載したモバイルワーク向けノートPCだ。薄型軽量で堅牢性の高いボディに第12世代Coreプロセッサーや大容量バッテリーを搭載しており、出先でも快適に使用することが可能。外回りの仕事やリモートワーク、ハイブリッドワークなど、さまざまなシーンで活躍してくれそうだ。今回、その実機を試すことができたので、製品の特徴や使用感などを詳しく紹介していこう。

  • マウスコンピューターの14型ノートPC「MousePro G4-I7U01BK-A 」

持ち歩きが負担にならない薄型軽量ボディ

ここ数年でリモートワークやテレワークなど、オフィス以外で業務を行う新しい働き方が急速に浸透した。コロナ禍が明けて従来のような出社勤務に戻す会社もある一方で、出社と在宅勤務を併用したハイブリッドワークのような働き方を採用する企業も増え、仕事のスタイルは確実に多様化しつつある。

そうしたなか、ノートPCに求められる役割も大きく変化した。オフィスにある業務用PCの補助的な役割から、単体でも本格的な業務が行える高いスペックを持った製品が好まれるようになってきたのだ。

そこで人気を集めているのが14型ディスプレイを搭載したスリムタイプのノートPC。これまでのモバイルノートPCの主流だった13.3型に比べて、画面サイズがひとまわり大きく見やすいにもかかわらず、本体サイズや質量は13.3型とあまり変わらず持ち運びやすいのが大きな理由だ。

今回試した「MousePro G4-I7U01BK-A」もそのひとつ。14型液晶ディスプレイを採用しながら幅322mm、奥行き216.8mm、厚み16.9mmと薄型コンパクトなうえ、質量も約1.08kgと軽い。しかも筐体の素材にマグネシウム合金を採用していて堅牢性が高いのもポイント。アメリカ国防総省制定のMIL規格 ( MIL-STD-810G ) に準拠した信頼性テストのうち、衝撃・運送時落下、振動、高温、低温、粉塵などの10項目でクリアしており、出先にも気軽に持ち出すことが可能だ。

  • フットプリントは幅322mm、奥行き216.8mmとコンパクトで、狭い机でも使いやすい

  • マグネシウム合金を採用した堅牢性の高いボディも魅力的

オフィスや自宅で使う際に気になるのが、周辺機器と接続するためのインタフェース。本機は最近の薄型ノートPCとしてはインタフェースが充実しており、本体左側面には電源端子のほか、HDMI、USB 3.1(Type-A)、Thunderbolt 4(Type-C)端子が、右側面にはmicroSDカードリーダー、ヘッドセット、USB 3.0(Type-A)、セキュリティスロットが搭載されている。

  • 本体左側面には電源端子のほか、HDMI、USB 3.1(Type-A)、Thunderbolt 4(Type-C)端子が搭載されている

  • 本体右側面にはmicroSDカードリーダー、ヘッドセット、USB 3.0(Type-A)、セキュリティスロットが搭載されている

このうちThunderbolt 4ポートはDisplayPort Alt modeとUSB Power Deliveryに対応しており、外部ディスプレイに映像を出力したり、サードパーティ製のUSB充電器で給電したりすることも可能。映像出力端子がHDMIとThunderbolt 4の2系統あるため、本体内蔵のディスプレイを含めて最大3画面までのマルチモニター環境を構築できる。在宅勤務時に表示領域を拡張して生産効率を高めたいユーザーにはありがたい特徴だ。

このほか、ディスプレイ上部にはWindows Helloの顔認証機能に対応した有効画素数約100万画素のWebカメラとマイクも内蔵。また本体には立体音響技術のDolby Atmosに対応したステレオスピーカーが内蔵されており、手軽にコンテンツに最適化したサウンドを楽しむことができる。たとえばプリセットの「音声」に設定しておけば、オンライン会議の参加者の声がより聞き取りやすくなって便利だ。

  • ディスプレイ上部には顔認証対応の100万画素のWebカメラが内蔵されている

  • Dolby Atmosに対応。プリインストールされている「Dolby Access」でコンテンツに合わせてサウンドを最適化できる

通信機能はWi-Fi 6とBluetooth 5を搭載しているほか、BTOで最大600Mbpsのダウンロード速度に対応したLTEモジュールを内蔵することもできる。Wi-Fiが使えない屋外で使用することが多い人は検討してみてはいかがだろうか。

省電力ディスプレイと大容量バッテリーで最大23.5時間駆動を実現

ディスプレイは14型フルHD(1,920×1,080ドット)のノングレア液晶パネルで、照明下や日中の窓際のような明るい場所でも映り込みが少なく見やすいのが特徴。角度は最大180度まで開くことができ、打ち合わせなどで目の前の相手に画面を見せたいときなどに便利だ。

  • ディスプレイは14型フルHDノングレア液晶パネルを採用。視野角が広く色再現性も良好

  • ディスプレイは最大180度まで開くことができる。打ち合わせで目の前の相手に画面を見せたいときなどに便利

マウスコンピューターによると、この液晶パネルは従来製品と比べて約38%も消費電力を抑えているとのこと。またバッテリーも約73Whという大容量のものを搭載しており、これらの組み合わせによって最大23.5時間という長時間駆動を実現しているそうだ。もっともこれはJEITA2.0による測定値なので、実際の駆動時間とは差が出てくるはず。

そこでベンチマークソフト「PCMARK10」のバッテリーライフテストのうち、業務での使用を想定した「Modern Office」を実行して実際にどのくらい持つか計測してみた(なお、今回は電源モードを「バランス」、画面の明るさを50%に調節した状態でテストしている)。

その結果、14時間52分の駆動が可能だった。ほぼ15時間という長寿命で、徹夜でもしない限り丸1日は余裕で使い続けられることになる。画面の明るさなどの設定を調整すれば、さらに駆動時間を伸ばすことも可能だろう。これだけ持てば、普段はもちろん、1〜2泊程度の出張や旅行でもACアダプターを一緒に持ち歩かなくてすみそうだ。

キーボードはキーピッチが約19.1mmあり、キーストロークも約1.2mmと十分。キーを押したときの感触が安っぽくなく、しっかりとしたクリック感があってタイピングしやすかった。バックライトが内蔵されており、暗い場所でキーを区別しやすいのも◎。タッチパッドも操作スペースが広く、スクロールなどのジェスチャーが操作しやすく感じた。

  • キーピッチ19.1mmのフルサイズのキーボードを搭載する。打鍵感もよく文字入力が捗った

  • キーボードはバックライトが内蔵されており、暗所でも各キーを区別しやすくなっている

マルチスレッド性能が向上した第12世代インテルCoreプロセッサーを搭載

今回試した「MousePro G4-I7U01BK-A」は、CPUがインテル第12世代Core i7-1255U プロセッサー(10コア12スレッド/最大4.70GHz)、グラフィックスがCPU内蔵のインテルUHDグラフィックス、メモリが8GB(シングルチャネル)、ストレージがNVMe対応の512GB M.2 SSDという構成だった。

Core i7-1255UはPコアと呼ばれる性能を重視したコアを2つ、省電力で高効率なEコアを8つ搭載したプロセッサー。前世代のCore i7-1165G7(4コア8スレッド)からはコア数、スレッド数ともに増えており、パフォーマンスの大幅な向上が期待できる。

今回はその性能をチェックするため、まず「CINEBENCH R23」でスコアを測ってみた。

  • 「CINEBENCH R23」の結果

前世代のCore i7-1165G7からは、シングルコアで1割ほど、マルチコアで2〜3割ほどスコアがアップしており、予想通りパフォーマンスが大きく向上しているのがわかる。

続いて、「PCMARK10」でPCの総合的なパフォーマンスをチェックしてみた。

  • 「PCMark 10」の結果

快適に動作する目安は、基本性能を示すEssentialsが4100以上、ビジネスアプリのパフォーマンスを示すProductivityが4500以上、クリエイティブアプリのパフォーマンスを示すDigital Content Creationが3450以上となっているが、本製品はいずれも大きく上回っている。普段使いやビジネス用途はもちろんのこと、ちょっとした画像編集や動画編集なども快適に行えそうだ。

次に、グラフィックス性能を測るため「3DMARK」も試してみた。

  • 「3DMARK Fire Strike」の結果

評価機の場合はメモリがシングルチャネルだったため、内蔵グラフィックスはインテル UHD グラフィックスでの動作となったが、メモリがデュアルチャネルの場合はより高性能なインテル Iris Xe グラフィックスが有効になるためパフォーマンスも大きくアップすると思われる。画像加工や動画のエンコードなど、グラフィックス性能が影響しやすい作業に使うことが多いならBTOでメモリを16GB以上にカスタマイズすることをお勧めする。

最後に、「CrystalDiskMark」でストレージの性能も測ってみた。評価機には512GBのNVMe対応M.2 SSDが搭載されていたが、その高速さが分かる結果になった。

  • 「CrystalDiskMark」の結果

薄型軽量ボディに省電力な液晶パネルと大容量バッテリーを搭載することで長時間駆動を実現した「MousePro G4-I7U01BK-A」。大きく見やすい画面サイズと高性能プロセッサーの採用でマルチタスクも快適になっており、出先でも本格的な業務を行うことができる。テレワークやハイブリッドワークのような働き方に合った使い勝手のよいPCを探している人には、ぜひ注目してほしい製品だ。

  • オフィスや自宅、出先など場所を選ばず作業に打ち込める「MousePro G4-I7U01BK-A」

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