中堅中小企業では、情報システム部門あるいはそれに準ずる「端末を管理する部門」が数人、ないしは、ほかの業務と兼任しているケースは少なくない。しかし、DXが叫ばれる昨今、ビジネスにはITが不可欠で、それらを使って業務をするにはPCが必要であり、その管理に頭を悩ませている企業も多いだろう。今回はPC運用管理のための仕組みをワンストップで提供してもらえるデル・テクノロジーズのサービス「ゼロタッチPC」について、実際にこのサービスを利用した担当者の感想を中心に紹介したい。

今回ゼロタッチPCを利用した中堅企業の担当者:Z・Tさん(仮名)

従業員規模150名、中堅規模の製造業に勤務する入社5年目の若手担当者。情報システム部門に入社以来所属し、部署内ではPCの調達・運用管理を担当する。現在、管理する業務用PCは約100台を数える。

中堅企業におけるPC運用管理の難しさ

私は、新卒5年目の若手社員。製造業界の中堅企業に入社し情報システム部門に配属されて以来、そこで働いている。従業員数は150名で、情報システム部門には私を含めて3名が所属。業務用のPCは約100台を数え、これの調達・運用といった管理業務を私1人が担当している。

コロナ禍以降、配布PCはすべてノートPCに変更されており、現場作業員以外の社員は在宅勤務とオフィス通勤を交互にこなす、いわゆるハイブリッドワークを採用している。セキュリティ対策は専門の企業に外注しているが、ヘルプデスクや、OSアップデート、アプリケーションのアカウント管理といった資産管理的な部分は、IT管理者である私が通常業務の空き時間を使って対応しているのが現状だ。

そして、現在最も課題としているのがPCの入れ替えだ。配布しているPCは原則4年使ってもらうことになっており、実際には2年ごとに50台ずつ交換している。その度に初回起動、必要なアプリケーションのインストール、管理用のID登録とすべてを手作業でやらなければならない。もちろんこの作業だけで手一杯になるため、この時期、ほかの業務に費やせる時間はあまりない。もう少し効率化できないか……?と考えた私は、自分なりにPC運用管理の効率化について調べてみることにした。

その結果、デル・テクノロジーズの「ゼロタッチPC」を発見した。これは、「中堅企業の積年の課題であった“高止まり続けるPC運用管理の負荷”から解放し、企業DXへのリソースシフトを実現する」ためのサポートをしてくれるサービスらしい。まさに今の状況にマッチしたサービスだと考えた私は、早速「ゼロタッチPC」についてもっと詳しく調べてみることにした。

ゼロタッチPCとは

デル・テクノロジーズが提供している「ゼロタッチPC」。どのような特徴があるか調べてみると、まさに改善したいと考えているPC運用管理に関する業務をすべてオンラインでサポートしてくれるサービスであることが分かった。

このサービスを導入すれば、見積もりや発注、納期確認、保守、故障対応や廃棄など、PCに関わるすべての作業を専用のオンラインサイトで管理できるようになり、「運用管理のマニュアル対応ゼロ」が実現できる。これだけでもかなり効率化を図れそうだが、PCを調達したいときは、ゼロタッチ PC 事務局へ連絡すれば必要な見積もりはもちろん、説明資料なども用意してくれるとのこと。オンラインで完結しながらも手厚いサポートが受けられる。

また、実際の運用に関してもゼロタッチ PC 事務局がヘルプデスクから故障交換、廃棄まで対応してくれるので「故障したときの障害対応ゼロ」も実現可能だ。こうしたユーザー対応は、PC管理における最も時間が割かれる業務となるため、IT管理者が限られている当社にとっては、非常に助かるサービスである。ちなみにヘルプデスクはマルチベンダー対応なので、デル・テクノロジーズの製品に限らずサポートしてくれるそうだ。

そしてポイントとなるのはゼロタッチPCのサービス構築に必要なWindows AutopilotやMicrosoft Intune、さらにはそれによって一斉配布されるMicrosoft 365、業務アプリケーションなどの準備もゼロタッチPC事務局がすべて対応してくれるため、「PCの初期セットアップゼロ」にもなることだ。クライアントPC運用にかかわる基本的な仕組みをワンストップで提供してくれるというのだから、使わない手はないだろう。

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    ゼロタッチPCの概要とメリット

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    「ゼロタッチPC」運用イメージ。クライアントPC運用管理に関わる流れを一元的に管理してくれる

どうすれば申し込める?

申し込みは簡単。まず、デル・テクノロジーズの法人顧客用サイト「Dell プレミア」に登録しよう。ここで会社の情報などを先に入力しておくことで、次のステップで行う事務局とのやり取りがスムーズになる。登録が終わったら、Dell プレミアとは別にある「ゼロタッチPC」のポータルサイトから、ゼロタッチ PC 事務局へ問い合わせをし、先方からの連絡を。

私の場合、会社がこれまでデル・テクノロジーズとの取引がなく、営業担当がついてなかったのでこのような手順を踏んだが、取引がすでにある企業なら、直接営業担当に連絡してみると、「ゼロタッチPC」について紹介してもらえるだろう。

混雑具合にもよると思うが、私の場合は問い合わせをした翌日にはゼロタッチPC事務局から連絡が来た。自分が置かれている状況や、必要なクライアントPC、アプリケーション環境等を伝えた後は「キックオフミーティング」のスケジュールを調整する。

このキックオフミーティングでゼロタッチPCの準備に必要な手順などを教えてくれるので、きちんと話が聞ける時間を作っておくとよい。担当者はとても親切で今まで1人で悩んでいたのがうそのようなスムーズさだ。

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    問い合わせフォームもしくは直接メールアドレスを利用して申し込みたい旨を伝える

いよいよキックオフミーティング

キックオフミーティングの日時が決まったら、時間に合わせて指定のWebミーティングツールでゼロタッチPC事務局との回線を開く。担当者はとても丁寧なので、話の流れはすぐに理解できるはずだ。

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いよいよキックオフミーティングが始まる。この日から「ゼロタッチPC」導入の実現へ向けて歩み始めることになる。

ゼロタッチPCのサービス体制について、今後のスケジュールなどの説明があるので、しっかり内容を聞き取り、不明な点はどんどん質問しよう。当然ではあるが、ゼロタッチPCはIT管理者向けのサービスとなる。自社のPC管理における課題感や、実現したい管理運用方法など、予め相談したいことをまとめておくと、ミーティングがよりスムーズに進むだろう。

今後のスケジュールの説明で、特に重要なのはトレーニングについてだ。ここでは、必要となる各種サービスについての説明や設定の仕方のレクチャーがされる。このトレーニングだけでもPC運用管理の基礎知識が改めてバッチリ理解できた。

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    ゼロタッチPC開始までのスケジュールのレクチャーを受ける。ここがとても重要なので、必ず理解できるようにしておきたい

また、全体を通して聞いていくと、ゼロタッチPCにはデル・テクノロジーズのパートナー企業も複数関わってくることが分かってくる。とはいえ、基本的にゼロタッチPC事務局が統一された窓口として対応してくれるので安心だ。

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    トレーニング内容

キックオフミーティングの所用時間は概ね1時間。その後、トレーニング、システムの導入が終わればいよいよPoC(実証実験)になる。実際のトレーニングやPoCの様子も伝えたいが、企業によってPCの台数、必要なアプリケーションなどの環境がそれぞれ違うこともあるので、ここでは割愛する。基本的にいずれの場合でも、ゼロタッチPC事務局がやさしく教えてくれるので安心してほしい。

PoCで良好な結果が得られれば、いよいよ本格的な運用になる。私の会社の場合、来月にさっそく50台の入れ替えがあり「Latitude 3520」を導入することにしたので、そこからゼロタッチPCでのスタートになる。ちなみに今回、私は第11世代 インテル® Core™ i5 プロセッサー搭載の「Latitude 3520」を選んだが、ゼロタッチPCの対象モデルはそのほかにも「Latitude 7330」「Latitude 5330」「Optiplex 3000」があるので、端末のラインナップも十分といえる。

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    Latitude 3520

PCの入れ替えが始まったら、在宅勤務中の社員も、出勤している社員も、受け取った「Latitude 3520」を起動するだけで、クラウド経由で必要な環境が自動的に降りてくる様子に驚くことはずだ。もちろん、運用に関しても、私はコンソールで異常があるか見ているぐらいで、何かあってもゼロタッチPC事務局が対応してくれるので、見守るだけでよくなるのだ。

これまであちこちの部署から問い合わせがあり、その対応に追われていたが、ゼロタッチPCのおかげでかなり楽になるだろう。PC管理以外の業務も余裕を持って行えるため、これから取り組みたいと考えていたDXに関する業務にも手をつけられるようになるはずだ。これからもゼロタッチPCに支えられながら、PC運用管理とほかの業務を両立させていきたい。

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なお、ゼロタッチPCに申し込むともれなく「ゼロタッチPC 使いつくし講座」にエントリーすることができる。Microsoftやデル・テクノロジーズによるとても勉強になるセミナーなので、ぜひこちらも活用してほしい。




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