一口にクリエイティブ職といっても、デザイナーや映像クリエイター、編集者など、その種類はさまざま。最近は動画やWebサイトなどの内製化が進んで、クリエイティブ系の仕事やその周辺業務に従事する人の数も増え続けている。

PCを使った作業が多く比較的場所にとらわれず仕事できることもあって、コロナ禍をきっかけにテレワークの導入が進んだのもこれらの職種。もっともPC中心の業務ということは、その生産性がPCのスペックに影響されやすいということでもある。そこで今回は、テレワーク時代のクリエイティブ職に適したPCの条件や具体的なおすすめ製品を紹介していこう。

PC選びでクリエイティブ職が注目すべき3要素とは

クリエイティブ職の場合、業務内容によって求められるPCのスペックも大きく異なってくる。とくに動画のような容量の大きなデータを扱ったり、3DCGのように負荷の高い作業を行う場合は必要なスペックも高くなる。

そこで注目したいのが「システム要件(動作環境)」だ。動画編集ソフトや3DCGソフト、写真編集ソフトなどの業務で使うソフトウェアは、通常「最小システム要件」と「推奨システム要件」を公開しており、それがPCを選ぶ際のひとつの目安となる。業務で使う場合はそのうち「推奨システム要件」を満たしていることが望ましい。ソフトによっては、数多くの要件を列記していることがあるが、なかでも重要な要素が「メモリ」と「CPU」、「GPU」だ。

最近はAdobe Creative Cloudのように、買い切りではなくサブスクリプションでソフトを提供しているケースが増えているが、その場合に気をつけたいのがアップデート時のシステム要件の変更。新機能の追加にともなって要件が厳しくなることがあるため、できるだけ余裕のあるスペックのPCを選んだ方が、長く快適に使用することができる。

本稿執筆時点の推奨システム要件は、Windows版Photoshopの場合、2GHz以上のCPU、16GB以上のメモリ、DirectX 12互換GPU(4K以上のディスプレイの場合は4GBのGPUメモリ)となっている。またPremiere Proの場合は、Quick Sync搭載のインテル第7世代以降、またはAMD Ryzen 3000以降、Threadripper 2000以降のCPU、16GB以上(4K以上の場合は32GB以上)のメモリ、4GB以上のGPUメモリ(4K以上の場合は6GB以上)。AutoCADの場合は3GHz以上のCPU、16GB以上のメモリ、DirectX 12互換GPU(4GB以上のGPUメモリ)といった具合だ。

このうち、CPUは最近のCore iシリーズやRyzenシリーズなら十分要件を満たしている。比較的軽い処理が中心ならCore i5やRyzen 5などのミドルクラス、負荷が高めならCore i7やRyzen 7以上のハイエンドクラスを選ぶといいだろう。

GPUはCPU内蔵タイプと、グラフィックボードなどの外付けタイプの2種類あり、グラフィックボードはさらにGeForce系とQuadro/プロフェッショナル系などに分かれる。補助的な作業や軽めの画像編集、WebデザインなどであればCPU内蔵タイプでも対応可能。ゲームや動画エンコードなどの高速な処理が求められる用途にはGeForce系、CADや3DCGなど描画の精密さが求められる用途にはQuadro系が向いている。なかでもカラーグレーディングのような色精度の高さが求められる用途はQuadro系が推奨されていることが多い。もっとも、最近のGeForce 10シリーズ/16シリーズ/RTX20シリーズ以降であれば、より豊かな色を扱える10bitカラー出力に対応しているため、画像・動画編集やCAD、3DCGなどでもGeForce系が使用されるようになってきている。現行のモデルであればGeForce RTX 3060以上がコスパ的におすすめだ。

まとめると次のようになる。

▼クリエイティブ職におすすめのPCの性能
業務内容 CPU GPU メモリ
補助的作業や
軽い画像編集など
Core i5、
Ryzen 5
CPU内蔵GPU 8GB~
Webデザイン・画像編集
など
Core i5、
Ryzen 5
CPU内蔵GPU
(Iris Plus/Xeなど)
16GB~
ゲーム開発・動画編集
など
Core i5、
Ryzen 5
外部GPU
(GeForce系)
16GB~
動画編集・CAD・3DCG
など
Core i7、
Ryzen 7
外部GPU
(Quadro/プロフェッショナル系/GeForce RTX 3060以上)
32GB~

クリエイティブ職に向いたマウスコンピューターのPC

それでは、クリエイティブ職のユーザーが快適に使用できるようなPCは具体的にどのような製品があるのだろうか。ここでは、品質・サポートの高さで評価されるマウスコンピューターのビジネス向けPCブランド「MousePro」から、いくつかおすすめの製品を紹介していこう。

▼出先での補助的な作業や画像処理などにおすすめ「MousePro-NB420H」

「MousePro NB4」シリーズは、厚み16.9mm、質量1.13kgという薄型軽量ボディに14.0型フルHD液晶ディスプレイを採用した大画面モバイルノートPC。第11世代インテルCore i5またはCore i7プロセッサーと、最大20時間の長時間駆動が可能なバッテリーを搭載しており、出先でも軽快に作業できる。ラインアップのうち「MousePro-NB420H」は、CPUにCore i5-1135G7を採用したモデル。インターフェースは、USB Type-A(USB 3.0)、USB Type-A(USB 3.1)、USB Type-C(Thunderbolt 4)、HDMI、カードリーダー、ヘッドホン出力/ヘッドセット端子、セキュリティスロットなどを装備しており、さまざまな周辺機器を接続可能。メモリは8GBだが、BTOで最大40GBまでカスタマイズ可能だ。

MousePro-NB420H(129,580円~/税込)

  • MousePro-NB420H

【基本スペック】CPU:インテルCore i5-1135G7プロセッサー、グラフィックス:インテルUHDグラフィックス(メモリ増設時はインテルIris Xeグラフィックス)、メモリ:8GB(最大40GBまで増設可能)、SSD:256GB(NVMe対応)、サイズ:W322×D216.8×16.9mm(折り畳み時/ 突起部含まず)

⇒MousePro-NB420Hの詳細はコチラ

解像度の高い動画編集やCAD・3DCGなどにおすすめ「MousePro-T350XA45」

「MousePro T」シリーズは、優れた拡張性でハイエンドグラフィックスに対応したミニタワー型PC。第11世代Core i5およびCore i7のほか、最新の第12世代Core i7が搭載されており、画像処理からCADまで幅広いクリエイティブ系業務に対応することができる。そのうち「MousePro-T350XA45」はCPUにインテルCore i7-12700プロセッサーを、グラフィックスにQuadro/プロフェッショナル系のNVIDIA RTX A4500を搭載しており、高解像度の動画編集やCADなどの専門的な業務に向いた高性能なモデル。メモリも標準で32GBと大容量。前面のエアホールと背面排気ファンの搭載により効率的な排熱を実現しており、負荷の高い処理が安定して行えるのも魅力的なポイントだ。

MousePro-T350XA45(494,780円~/税込)

  • MousePro-T350XA45

【基本スペック】CPU:インテルCore i7-12700プロセッサー、グラフィックス:NVIDIA RTX A4500、メモリ:32GB、SSD:512GB(NVMe)、サイズ:W175×D387×360mm(本体/ 突起部含まず)

⇒MousePro-T350XA45の詳細はコチラ


いずれも直販サイトではメモリやストレージなどをきめ細かくカスタマイズすることができる。また、1年間無償ピックアップ保証や24時間×365日電話対応など、手厚いサポートが受けられるのも魅力的。ビジネスPCの購入を検討しているユーザーは、一度チェックしてみてはいかがだろうか。

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