WindowsでUbuntuをはじめる(2) Ubuntuをインストールする

ユーザー名とパスワードを設定

Ubuntuをインストールすると、最初の起動時に次のようにユーザー名とパスワードの入力を求められる。これはUbuntuを利用する際のユーザー名およびUbuntuで管理者権限が必要になるときのパスワードになる。

Ubuntuを利用するユーザー名とパスワードを入力

わかりやすいユーザー名と忘れないパスワードを入力しよう。今回のケースでWindowsにインストールしたUbuntuで商用システムを運用するというのはまずないと思うので、それほど深刻になる必要はないが、パスワードは常に強くユニークなものを使うように心がけておこう。

ユーザー名とパスワードの入力が完了すると、次のようにUbuntuが利用できる状態になる。

Ubuntuが利用できる状態

これでUbuntuのインストールは完了だ。

Ubuntuを起動する

UbuntuはアプリケーションとしてWindowsに登録されるので、次のようにスタートメニューから「Ubuntu」を選択することで起動することができる。

スタートメニューからUbuntuを起動

次のようにターミナルでUbuntuが起動できる状態で起動してくる。現状では基本的にUbuntuはターミナルプリケーションから使用する。

ターミナルから使用するUbuntu

どのターミナルが起動してくるかはWindowsの状態によって異なる。Windows Terminalがインストールされ、かつ、デフォルトのターミナルに設定されているならWindows Terminalが使われるし、そうでなければ専用のコンソールが起動してきて使われる。

LinuxとしてUbuntuだけがインストールされている状態なら、「ubuntu」「wsl」「bash」といったコマンドを実行することでUbuntuを使い出すこともできる。その場合、そのコマンドを実行したターミナルとコンソールアプリケーションがそのまま使われる。

カンタンだけどすごいこと

コマンド一発でUbuntuのインストールが完了して使うことができる状態になった。まるでターミナルアプリケーションにUbuntuが入っているように見えるが、実際には仮想環境でUbuntuが動作しているのだ。これはカンタンに見えるがすごいことだ。

Ubuntuをインストールする方法はこれだけではないし、Ubuntu以外のLinuxディストリビューションをインストールして使うこともできる。しかし最初は、Microsoftの提供しているドキュメントに沿った方法でUbuntuをインストールして使ってみよう。まずは推奨されている方法でインストールを行って慣れていくことが大切だ。