MetaMoJiは4月5日、日本消化器病学会 関東支部がリアルタイム授業支援アプリ「MetaMoJi ClassRoom」を導入したと発表した。

MetaMoJi ClassRoomは、手書き可能なノート機能から、高度な協働学習に至るまで対応するリアルタイム授業支援アプリ。教育機関向けという位置づけだが、職員会議や教授会、学会、研究会など授業支援以外の用途でも利用することができる。

日本消化器病学会関東支部では定期的に支部例会を開催し、講演やセミナーを実施している。それらのうち、若手消化器医が問診から診断へのシミュレーションに挑む「専門医セミナー」において、MetaMoJi ClassRoomが活用される。

同セミナーでは、問診で得られたという想定で提示される情報に対し、チーム分けされた若手医師たちがその時点で考えられる診断や、診断を進めるために追加で得たい情報などを示し、最終的な診断までの過程のシミュレーションが行われる。観客席には、普段解答者を指導するベテラン医師も多く並ぶ。

開始された当初は、解答者が紙のスケッチブックに考えを書いていたため、その間、観客には視覚的な情報がなく、退屈さが否めなかった。また、各チームが発表するときには書いた紙をOHPにセットして投映していたが、チームごとにセットし直さなければならず、進行のテンポも悪くなっていたという。

MetaMoJi ClassRoomの導入により、最初の情報はまず、MetaMoJi ClassRoomで全体に提示される。解答者は、iPadにインストールされたMetaMoJi ClassRoomを使い、チームごとのページに現時点での診断と、追加で得たい情報を書き込むことになる。それらの様子はMetaMoJi ClassRoomのモニタリング機能によって、全チーム分がリアルタイムでプロジェクタに投映される。その後、各チームが順番に口頭で発表する際には、発表中のチームのページのみをプロジェクタに大きく表示するなど、より効果的なセミナー運営が可能になるとしている。

今後は、日本消化器病学会の関東以外の支部や全国規模の学会でも、こうした形式のセミナーを開催したいと考えているという。