エフ・コードは10月30日、福祉業界向け求人メディアを複数運営するウェルクスが、エフ・コードのWeb接客ツール「f-tra(エフトラ)CTA」を導入したと発表した。

「f-tra」は、Webサイトに数行のコードを埋め込むだけで、Webサイト訪問者への接客や、Webサイトへの再訪促進ができるというもの。問い合わせフォームなどへの入力を支援する「EFO」、ユーザーの行動から適切な情報を適切なタイミングで提供する「CTA」、ブラウザ通知機能を利用して過去にサイトを訪問したユーザーに再訪を促す「Push」の3種類の機能を提供する。

保育士や介護職の求人・人材紹介サービスメディアなど、福祉業界に特化したメディアサイトを複数運営するウェルクスでは、サイトに訪れた求職者に会員登録を促し、会員に対して専属コンサルタントが求人案件を紹介する仕組みとなっている。

有効求人倍率が上昇傾向にある昨今、ウェルクスでは求職者に選ばれるWebサイトにするための施策強化に向け、「会員になることのメリットの見せ方を変える」「それに対し、求職者がどのように反応したか」を検証しながら成果を高めていけるUI改善ツールの導入を検討。比較検討の結果、f-tra CTAの採用に至った。

ウェルクスでは2017年7月、同社が運営する20のWebサイトにf-tra CTAを導入。Webサイトに流入した経路や、訪問回数、過去のアクセス履歴などから、ユーザーを「初期検討層」「能動的な層」「消極的な層」といったグループに分類し、それぞれの興味や想定導線に従って適切なコンテンツへの誘導・接客を実施した。

f-tra CTAの利用による接客の変化

ウェルクスでは約30のセグメント分けを行い、常にABテストによる効果検証を繰り返し実施。その結果、同社が運営するサイト「保育のお仕事」では、会員登録のCVRが130%向上し、導入前と比較して単月で1.3倍の求職者の増加を実現したとしている。