【試食レポート】シュゼットHD、銀座で新商品発表会を開催 バナナとチョコのフィナンシェ提供

シュゼット・ホールディングス(HD)はこのほど、洋菓子ブランド「アンリ・シャルパンティエ」において、新商品発表会を開催した。イベントでは、新商品の開発を担当したトップパティシエの駒居崇宏氏がオーブンから出したフィナンシェにアイスクリームを添えて提供した。

新商品は「銀座メゾンのプティ・フィナンシェ<ショコラ・バナーヌ>」。バナナをふんだんに使用したフィナンシェだ。新鮮なバナナを入荷し、最もおいしい瞬間を見極め、風味と甘味を凝縮したピューレに加工した。相性の良いチョコレートを加え、「アンリ・シャルパンティエ」の人気商品である「フィナンシェ」ベースの一口サイズの洋菓子に焼き上げた。バナナはSDGs(持続可能な開発目標)の観点から、規格外バナナも使用している。

イベントは東京・中央区銀座の「アンリ・シャルパンティエ 銀座メゾン」で開催した。製菓の世界大会「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2017」で準優勝を果たした駒居氏が、プティ・フィナンシェの実演を実施した。新たなフィナンシェの食べ方を提案し、参加者に食の楽しみを提供した。

▲トップパティシエの駒居崇宏氏

記者が試食レポート

シュゼット・HDは以前も「アンリ・シャルパンティエ 銀座メゾン」で新商品発表会を実施した。以前販売したフィナンシェは「茎ほうじ茶」を使用したフィナンシェアソートだった。実際に過去、両方の商品を購入して食べた記者が感想を述べてみる。筆者は30代男性で甘いスイーツが得意ではない。そのため、普段から甘い菓子は食べない。だが、苦味のある「ほうじ茶」を使用したフィナンシェは甘くなく、筆者にとっては甘さもちょうどよくおいしかった。甘い菓子が苦手な男性が自家用に購入したり、甘い菓子が得意ではない男性に贈答用として贈るのは最適だろう。

今回発売したバナナを使用した「銀座メゾンのプティ・フィナンシェ<ショコラ・バナーヌ>」は甘みが強い。周りの人に聞くと、20〜30代の若い女性から、60〜80代のシニア世代の女性まで、幅広い年代層の女性が「おいしい」「これは自家用に購入する」「新たな発見があった」と高い評価を寄せた。私見だが、「アンリ・シャルパンティエ」は百貨店に店舗を出店していることから、筆者の周りには比較的年代層が高い人から購入されている記憶がある。実際に20代の女性にインタビューをしても「『アンリ・シャルパンティエ』は王道で味も落ち着いている。祖母がよく購入していたため、シニア世代から好まれるブランドだと思っていた」と話した。

▲「銀座メゾンのプティ・フィナンシェ<ショコラ・バナーヌ>」

だが、バナナを使用し、若者にも好まれる商品を開発したことで、新規顧客獲得にもつながる見込みだ。バナナのフィナンシェを販売することで、若年層からの購入とともに、シニア世代が若者に新商品を贈ることで、新規顧客の開拓にもつながるだろう。