インターステラテクノロジズ(IST)は5月3日、同日予定していた観測ロケット「MOMO」3号機の打ち上げの延期を発表した。3号機の打ち上げ延期は、4月30日、5月2日に続いて3回目。前日と同じような強風が予想されるため、ランチャーを射点に出す前の第3次GO/NOGO判断(打ち上げ8時間前)で延期を決めた。
同日の大樹町は、前日に続いて快晴。しかし停滞している気圧の谷の影響で朝から風が強く、「平均地上風速5m/s以下」という制約条件を満たす見込みがないことから、早々に延期が決まった。ギリギリまで作業して粘るという作戦もあり得るが、連日続けると疲労によるミスも起こりやすくなる。予備日は5日まであるので、無理する必要は無い。
そして今後の予定だが、同社は5月4日の5:00~8:00のウィンドウでの打ち上げを目指すという。当初、朝ウィンドウでの打ち上げは行わない予定だったのだが、関係各所との調整が完了したとのことで、実施できることになった。射点付近では、朝に風が穏やかなことが多く、制約条件を満たす可能性が最も高い時間帯と言えるだろう。
機体や天候等の問題により、朝ウィンドウでの打ち上げが実施できなかったときは、昼(11:15~12:30)、夕(16:00~17:20)のウィンドウで順次試みる。
なお、有料会場「SKY HILLS」は開場する予定は無いが、4:00から大樹町多目的航空公園が一般開放されるので、そちらで打ち上げの見学は可能だ。パブリックビューイング用の大型モニターは撤去されており、射点を直接見ることはできないものの、NVSによるネット中継などもあるので、そちらをチェックしながら見学するのも良いだろう。