誰でもLINEスタンプを制作・販売できる「LINE Creators Market」。このプラットフォームが立ち上がったことで、これまでの企業主体のLINEスタンプには見られなかった、個性豊かな「クリエイターズスタンプ」が数多くリリースされています。
この連載では、人気を集めているオリジナルのLINEスタンプを生み出したクリエイターたちに、スタンプのコンセプトや制作時の具体的な作業量、そして売り上げなどを聞いていきます。今回は、「かわいい」ものが中心の動物系スタンプの中では異色のシュールなテイストで人気を博したスタンプ「クマ・サピエンス」を手がけたkumasapiensさんにお話をうかがいました。
――最初に、プロフィールと普段のお仕事内容について簡単にお教えください。
kumasapiens(クマ・サピエンス)です、よろしくお願い致します。普段は、昼寝をしたりネットを見たりしてたら1日が終わるクマ。あと納豆が好きです。
――プロフィールに付随して、スタンプや普段のイラスト制作時の作業環境についてお教えください。
パソコン:デスクトップパソコン(よくわからない)
使用ソフト:Pixia ver.5.20b
使用デバイス:WACOMのペンタブレットPTZ-630/G0
――「Line Creators Market」でスタンプを制作・販売しようと考えたきっかけは?
「クマ・サピエンス」を手っ取り早く知ってもらえるかもしれない、という思いから。
――リリースされたスタンプのコンセプトをお教えください。
クマ・サピエンスは、考え方や姿勢、スタイル、ディテールにおいて、人間に新しい価値をもたらすクマです。 言葉には言い表せない事を表現したかったので文字をあまり入れませんでした。 個々の思考、ライフスタイルによって使っていただければと思っています。
――ラフ段階では全部で何案ほどスタンプ用のイラストを制作されましたか?
ほとんどがもともと一枚絵として出していたもので、スタンプ作成にあたって新しく描いたのは5、6枚程度です。
――スタンプを作るにあたって、イラストを描く時とは異なる工夫をした点を教えてください。
とくにないクマ~。
――利用した人から「これは便利!」と言われるスタンプの絵柄は?
残念ながら便利と言われたことがないクマ。
――ご自身で特に気に入っているスタンプの絵柄はどれですか?
しゃがんで球体を触っているクマ。
――「LINE Creators Market」では等身が高めのキャラクターはあまり推奨されていませんでしたが、クマ・サピエンスはかなりスタイルが良く、等身も(動物キャラクターのLINEスタンプの中では)かなり高めです。こうしたキャラクターデザインにした理由は?
人らしさを表そうとしたため。
――LINEスタンプには「壁からのぞきこむ」、「紙吹雪と喜びの表情」など、ある程度定番の絵柄がいくつかありますが、クマ・サピエンスはそうしたパターンに全くとらわれない絵柄ばかりです。LINEスタンプの定型にとらわれず、こうしたイラストをスタンプにしようと思ったのはなぜですか?
そういうスタンプはもうごまんとあるし、「この状況だからこれ」というのにとらわれないで使ってもらえれば、と思いました。
――スタンプを作ったことで変化したことはありますか?
母とのLINEでのやりとりが増えた気がします。
――これまでのスタンプの売り上げをお教えください。
わら納豆1万個分ぐらいクマ。
――最後に、これからスタンプを作るクリエイターに向けて、ひとつだけ「スタンプ作りのTips(豆知識)」を教えてください。
「YES」、「NO」などのオーソドックスなスタンプはあった方がよいかもしれません。