前回はパブリッシュの基本を紹介した。バージョンチェックなどのテクニックを容易に実現するには、swfobjectが欠かせないが、前回で紹介したようにこれは「CS5」からの対応となっている。そこで、今回からは「CS4」ユーザーでも使用できる一般に配布されているswfobjectを紹介する。swfobjectはバージョン2となっているため、以降はswfobject2と呼ぶ。実際、swfobject2は、Flashのバージョンにかかわらず使用できるので覚えておくと良いだろう。

swfobject2を入手

今回紹介するswfobject2を利用するためには、GoogleCodeのサイトから 、自分でファイルをダウンロードして使用する。

GoogleCodeにて公開されているswfobject2

ファイルの解説

swfobject2本体をダウンロードし解凍すると、その中には下の画像のようにファイルが存在する。

swfobject2のファイル

  • SRCフォルダ …中にソースファイルがある。
    • swfobject.js…swfobject2(改行、コメントあり)
    • expressInstall.as…expressInstall.flaで使用しているASファイル
    • expressInstall.fla…expressInstall.swfのソース
  • index.html…静的サンプルHTML
  • index_dynamic.html…動的サンプルHTML
  • expressInstall.swf…expressInstall用サンプルFlash
  • test.swf…表示目的のサンプルFlash
  • swfobject.js…配布用swfobject2の本体

次回は上記で説明したように、カスタマイズが必要なindex_dynamic.htmlを取り上げて、swfobject2の使用方法を解説しよう。

伊藤のりゆき(NORI)
有限会社トゴル・カンパニー代表。Flashアクセシビリティを得意とし、ライターとしてFlash関連書籍や雑誌記事の執筆を行うほか、AdobeTVでも解説。共著の「ActionScript3.0辞典」が発売中。また、先頃、写真家として初の写真集「Snap or Nothing写真集」(iTunes AppStoreにて)が発売された。内容のリクエストはTwitter(nori_togoru)まで。