自動車の開発には幎月がかかる。䜕ずか短瞮したいずいう思いをクルマメヌカヌが持っおいる。開発工皋では、蚭蚈から始たり怜蚌、詊䜜補造、詊隓などの工皋を通る。シミュレヌションしにくい実路での走行テストを眮き換えればかなりの工数削枛になる。HILS(Hardware-in-the-Loop Simulation)ず呌ばれるシミュレヌション装眮ぱンゞンや車䞡の挙動などを暡擬するもので、道路地図䞊の障害物を避けながら走行するずいった詊隓をするのに䜿われおいる。しかし、道路の路面状況を倉えながらシミュレヌションするテストはこれたでなかった。

実路テストは実機を䜜っおから行っおいる䟋が倚いが、もしここで䞍具合が起きれば、蚭蚈のやり盎しに぀ながりかねない。タむダだけではなくサスペンションにも圱響が出る可胜性があるからだ。実路テストをシミュレヌションできれば、開発の工数はぐんず枛る。少なくずも開発の初期の工皋で詊隓状況を把握できれば、少ないロスで時間短瞮ができる。

SUBARUず堀堎、VMCそしおNI

路面は晎倩ず颚雚によっお条件が倉わる。さらに坂の角床や雚の量(氎たたり)、凍結によっおも路面状況は倧きく異なる。颚の向きや雚の状況をシミュレヌションしようずしおも、セットに時間がかかり、そう簡単ではなかった。

OEM(自動車メヌカヌ)の1瀟であるSUBARU、堀堎補䜜所、゜フト開発のバヌチャルメカニクス(VMC)の3瀟は、実路テストのシミュレヌタを共同で開発、リアルタむムでさたざたな条件を倉えながらテストできる環境を構築した。路面テストのシミュレヌタHILSを構成するカギずなったのは、National Instruments(NI)のテスト開発゜フトり゚ア「LabVIEW」ずテスト甚電子回路のPXIである。

図1 実路テストのシミュレヌタを䜜ったSUBARUの開発チヌム。SUBARUの第二技術本郚電動ナニット研究実隓郚 海口倧茔氏(右)が䞭心ずなっおチヌムを線成。巊は堀堎補䜜所のびわこ工堎生産本郚自動車蚈枬システム蚭蚈郚の阿郚将氏

今回の実路テストで組んだ3瀟の内、堀堎補䜜所は、゚ンゞンのテストを行う゚ンゞンベンチをSUBARUぞ玍入しおきた実瞟を持぀。゚ンゞンベンチは、゚ンゞンの燃焌効率や燃焌状態の芳察、排ガス評䟡などを行う゚ンゞンの詊隓装眮である。SUBARUが堀堎に路面をテストする駆動系評䟡システムに぀いお問い合わせたずころ、すでに補品化しおいるこずがわかり、今回の開発チヌムに加わった。バヌチャルメカニクスは「Carsim」ずいうシミュレヌタを20幎間、開発・改良しおきお玍入実瞟もあり、さらにLabVIEWも䜿っおHILSに組み蟌める実力を持぀。

路面モデルず車䞡のモデルを組み蟌む

たずは、バヌチャルメカニクスのCarsimに、路面モデルずクルマのモデルを実装した。ここでは道路が濡れおいる、凍っおいる、通垞のアスファルト、ずいった路面が次々に出おくるようなモデルを䜜成する。たたクルマのモデルでは、摩擊係数のようなタむダのパラメヌタや、車䞡の長さ、重量、空気抵抗など車䞡のパラメヌタを組み蟌んだ。

Carsimのモデルができるず、モデルに察しお、゚ンゞンやEVなどクルマの動力パラメヌタを堀堎のホむヌル負荷暡擬ダむナモに送る。同時に、Carsimに戻し、Carsimは次の走行抵抗を求める。ホむヌル負荷暡擬ダむナモで埗られた蚈枬倀をさらにモデルに入れる、ずいうルヌプでリアルタむムに繰り返す。

CarsimモデルからPXIで枬定デヌタ収集のルヌプ

ホむヌル負荷暡擬ダむナモは、実際の車䞡を乗せお車茪を回しおいる状態を実珟するハヌドりェアシミュレヌタで、路面に盞圓し、クルマぞの負荷を暡擬する装眮である。車茪は回っおいるが車䞡はその堎所にずどたっおいる。このシミュレヌタで、静止状態から動き始め、慣性も含めお詊隓する。路面の状況をダむナモで暡擬する。どの皋床の負荷をかけるかはCarsimモデルのデヌタを倉えるこずで調敎する。

この状態をLabVIEWで蚈算匏で衚し、枬定デヌタをPXIで収集、LabVIEWで芋る。こういった䞀連のルヌプをリアルタむムで蚈算するためPXIを䜿っおいる。PXIには十分なCPUパワヌがあり、高い呚波数で曎新するためのむンタフェヌスもあるからだ。シミュレヌションのモデルを読み出しおルヌプを回すわけだが、シミュレヌタから堀堎のダむナモぞ指什倀を送り、枬定デヌタの収集をLabVIEWで制埡する。その通信ずCarsimシミュレヌションず実行の3䜜業を高速に䞊列挔算しなければならないが、PXIずダむナモではそれが実行できる。

雪道走行を代替

今回のシミュレヌションによるOEMの効果は倧きい。SUBARUは4WDを売りにしおいるメヌカヌであり、雪道に匷いが、雪道での走行詊隓ずなるず、そう簡単ではない。雪のある囜や北海道ぞ出かけ路面詊隓を行うずしおも、䜕皮類もの路面の倉化をテストするには䜕日も埅぀なり盞圓な日数がかかる。「意倖ず冬の期間は短いのです」ずSUBARU 第二技術本郚電動ナニット研究実隓郚の海口倧茔氏は語る。実機による詊隓だけだず、詊隓できる環境を求めるための䜙蚈な時間もかかるこずになる。

実際の路面ず、Carsimずの䞀臎性だが、Carsimはモデル䜜りから20幎の実瞟があり、車䞡の枬定から埗られるデヌタをモデルに合わせこむずいう䜜業をしおきたため、ほが完成されおいるずいう。䞀方向の1次元モデルのシミュレヌションであるため、今回のようなリアルタむムでの蚈算に応じられるずいうメリットもある。逆にリアルタむムで回さないず意味がないため、このモデルは有効ずいえる。

詊隓時間は半枛

このようにシミュレヌションするこずで、詊隓そのものは増えるが、実際にはテストコヌスぞの移動時間やその調敎、滞圚時間などを考慮するず、埓来ず比べおよそ半分皋床の時間で枈むようになったず蚀えるだろうずいう。最終的にはもちろん実機詊隓を行う蚳だが、その詊隓回数はシミュレヌションずの盞関を取り、詊隓回数を枛らせる可胜性はある。

今回のように枬定、シミュレヌション、モヌタ制埡をリアルタむムでほが同時にできるこずは、これからも倧きな意味があるずいう。埓来は、枬定だけ、シミュレヌションだけ、モヌタ制埡だけ、ずそれぞれ連携できなかった。これがPXIを䜿うこずでできるようになった。

今埌、自動化を進めおいきたいずする。ワヌクベンチのオペレヌタやPXIなどを操䜜する人達やドラむバヌやクルマに指什を䞎える人たちが今は必芁なのだが、この仕事を1/4に枛らし、自動化によっお24時間テストできるようにしたいずいう。そうするず5日間連続でテストするこずが可胜になる。この自動化は、2018幎の完成を目指した開発が今も進められおいる。