Oak Ridge国立研究所のスーパーコンピュータ(スパコン)「Titan」の次にTop500の1位になったのは、中国の国防科学技術大学(National University for Defense Technology:NUDT)の「Tianhe-2(天河2:TH-2)」である。
TH-2のピーク性能は54.9PFlops、Linpack性能は33.86PFlopsとなっている。その前の1位であったTitanのLinpack性能は17.59PFlopsであったので、おおよそ2倍の性能となっている。
Tianhe-2は、汎用プロセサとしてはIntelのXeon E5-2692(2.2GHz、12コア)を使い、計算コアとしてはIntelのXeon Phi 31S1Pを使っている。
Tianhe-2の計算ノードはIntelのIvy Bridge(Xeon E5-2692)が32,000個、Xeon Phiが48,000個使用されている。Xeon Phiはメニ―コアCPUであり、Xeon Phiコアが全部で3,120,000コア使われている。
TH-2はNUDTとInspurが開発を行い、TH-2の組み立てと試験はNUDTで行われた。そのため、TH-2は最初はNUDTに置かれたが、2013年の終わりころには広州市の国家スパコンセンターに移設されることになっている。
TH-2のコンピュートボードには2つのコンピュートノードが搭載されている。図1に見られるように、コンピュートノードには2つのIvy Bridgeソケットと3つのXeon Phiソケットが搭載されている。
(次回は6月24日の掲載予定です)