串本町の「宇宙ふれあいホール Sora-Miru」は、約1年前にオープンしたばかりの新しい施設。どんな場所なのか筆者も気になっていたので、カイロスロケットの打ち上げが延期されたときに遊びに行ってみた。今回の現地取材連載では最後に、この施設の様子をレポートしよう。今後、打ち上げを現地で見たいという人は参考にして欲しい。

  • 「宇宙ふれあいホール Sora-Miru」は、旧古座分庁舎を改修した施設。入口には、カイロスロケットの大きさを実感できる垂れ幕(中央左寄り)があった

    「宇宙ふれあいホール Sora-Miru」は、旧古座分庁舎を改修した施設。入口には、カイロスロケットの大きさを実感できる垂れ幕(中央左寄り)があった

駅チカで宇宙にふれあえる体験型施設

Sora-Miruは3フロア構成。施設のメインコンテンツは、1階の「ロケットミュージアム」と、3階の「スペースシアター」だ。ロケットミュージアムは、ロケットの仕組みや宇宙開発などを体験しながら学べるというもの。スペースシアターでは、迫力ある8K映像を楽しむことができる。

入場料は、中高生含む大人が1,000円、4歳〜小学生が700円(いずれも1回利用券)。前述のメインコンテンツは入場チケットが必要だが、1階のショップや2階の撮影スポットは入場チケットがなくても利用できる。営業時間は9時〜17時(最終入館16時)。最新の状況については公式Webサイトをチェックして欲しい。

  • 1階のショップ。オリジナルグッズも充実していた

    1階のショップ。オリジナルグッズも充実していた

  • 2階の撮影スポット。1/10スケール模型が置いてあった

    2階の撮影スポット。1/10スケール模型が置いてあった

カイロスの打ち上げ見学は、列車のみで行けるのが大きな特徴なのだが、Sora-MiruもJR古座駅から徒歩5分という好立地にあり、クルマがなくても全然問題はない。打ち上げ当日は混雑する可能性が高いので、もし日程に余裕があるようなら、前日や翌日に行くのが良いだろう。

筆者が入場チケットを買って施設に入ると、ちょうどスペースシアターの上映時間だったので、まずは3階へ。ここは撮影禁止だったので写真はないのだが、串本町の観光案内や、カイロス初号機/2号機の打ち上げ映像などを見ることができた。打ち上げ映像は、大音量で迫力満点。海側から見た映像もあり、なかなか楽しめた。

  • 映像の長さは約10分間。30分ごとに上映されていた

    映像の長さは約10分間。30分ごとに上映されていた

ロケットミュージアムは、6ゾーン、17ブースで構成。内容はスペースワンと日本宇宙少年団(YAC)が監修しており、説明は分かりやすくまとまっている。プロジェクションマッピングや射場バーチャルツアーなどもあり、大人でも楽しめるだろう(というか筆者は普通に楽しんでしまった)。

  • 「ロケットタワー」。カイロスと同じ直径になっており、ロケットが飛んでいく映像演出が楽しめる

    「ロケットタワー」。カイロスと同じ直径になっており、ロケットが飛んでいく映像演出が楽しめる

  • 「ロケット内部模型」。モニターをスライドさせると内部が見えるという仕組みで、すごく分かりやすい

    「ロケット内部模型」。モニターをスライドさせると内部が見えるという仕組みで、すごく分かりやすい

  • 「ロケット燃料体重計」。乗ってみると、筆者を宇宙に打ち上げるには10.2トンの推進剤が必要、という結果に

    「ロケット燃料体重計」。乗ってみると、筆者を宇宙に打ち上げるには10.2トンの推進剤が必要、という結果に

  • 「発射場に行ってみよう」。普段は入れないスペースポート紀伊の内部をバーチャルツアーで体験できる

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  • 「スペースワーク大募集」。近未来の宇宙に関連する"求人票"が展示されていて、この中の仕事をめざすのも良いかも?

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打ち上げ延期のときにもオススメ!

打ち上げが延期になると、現地の見学場で号泣する子どもの様子などが報じられたりするのだが、子ども大好きおじさんである筆者などは、それを見ると心が痛くなってしまう。国の基幹ロケットも含め、ロケットというのは延期なしで一発で上がる方が少ないくらいのものなので仕方ないとはいえ、せめて楽しい思い出になって欲しいと思う。

もし打ち上げが延期になって、見られずに帰ることになってしまった場合には、ぜひSora-Miruに寄ってみることをオススメする。スペースシアターでの打ち上げ映像では、実際に近い大迫力の音響を体験できるので、きっと楽しんでもらえるはずだ。一人でも多くの子ども達に笑顔で帰ってもらいたい、というのがおじさんの最大の願いである。