SHIFTは10月23日、稼働中システムのEOL(サポート終了)や潜在的なセキュリティリスクに対応する「システム健全化・緊急伴走プログラム」の提供を開始したと発表した。同プログラムでは、AIを活用した無料簡易診断を起点に、パッチ適用やシステム刷新、改修後のテスト、保守運用、継続的なセキュリティ対策まで一貫して支援する。

AIによる無料簡易診断で潜在リスクを可視化

システム健全化・緊急伴走プログラムでは、まずAIを活用した仕様可視化技術「SHIFT DQS for リバースエンジニアリング」による無料簡易診断を実施する。これにより、ソースコードを静的解析し、システムの規模やコードの複雑度を把握するほか、使用しているライブラリのEOL状況や潜在的な脆弱性も可視化する。

ただし、実環境への疑似攻撃を伴うペネトレーションテストや、本格的な脆弱性診断は対象外となる。これらについては、SHIFTのセキュリティ専門サービスブランド「SECURE AQ」を通じて個別に支援する。

診断結果を踏まえ、システムの老朽化度合いや事業方針に応じた6つのアプローチを提示・実行する。対応可能なバージョンのシステムには、セキュリティパッチやバグ修正パッチを適用するほか、バージョンアップを行う。

一方、バージョンが古くパッチを適用できないシステムや、複雑化・ブラックボックス化したシステムには、リファクタリング、リライト、リビルド、リプレイスによるモダナイゼーションを提案する。

AIで改修後の動作を検証、保守運用も支援

パッチ適用やバージョンアップ後の動作検証には、同社のAIテストサービス「ネムラナイ」を活用する。AIが画面を自動操作し、改修前後で画面レイアウトやリンク、業務フローが従来どおり機能しているかを確認することで、業務停止や不具合の発生リスクを低減する。

保守運用には「SHIFT DQS for メンテナンスサポート」を使用。ソースコードをAIで解析し、内部仕様と外部仕様を含むドキュメントを自動生成。デプロイのたびに最新の状態へ更新することで、システム改修時の影響調査にかかる負担を軽減するという。

  • システム健全化・緊急伴走プログラム

    システム健全化・緊急伴走プログラムの概要

このほか、AIによる異常検知や予兆検知、一次対応などのAIOpsも提供する。監視アラートの確認、バッチ処理やシステム間データ連携の結果照合、問い合わせや運用依頼への対応、関係者への連絡・報告など、日常的な運用に残る人手の作業についても、AIと人を組み合わせて効率化・代行する。

デプロイ後のセキュリティ対策には「THREAT-AQ」を活用する。これにより、インターネット上に公開されているIT資産を継続的に調査し、脆弱性や設定不備、認証情報・機密情報の漏えい、なりすましなどの外部リスクを可視化する。

可視化したリスクについては、脅威インテリジェンスやAIによる分析に専門アナリストの知見を組み合わせ、脆弱性の深刻度や実際の悪用状況、攻撃リスクを踏まえて対応の優先順位を評価する。こうした分析を通じて、改修やデプロイの完了後も、サイバー攻撃や情報漏えいのリスク低減を継続的に支援するとしている。