THAは10月20日、学校法人名鉄学園に企業向けAIチャットサービス「AI社長」を導入し、名鉄自動車学校のオリジナルキャラクターを基にした職員向けAI「AIメートラちゃん」を開発したと発表した。料金や教習時限数の確認に加え、教習や検定、利用者への接し方などについて職員からの相談に対応する。
料金案内から教習・検定の相談まで対応
THAのAI社長は、企業ごとの知識や価値観を反映するAIチャットサービス。RAG(検索拡張生成)を利用して社内の知識を検索・活用し、ヒアリングを通じて言語化した企業の価値観と組み合わせて回答する。
AIメートラちゃんは、名鉄自動車学校のオリジナルキャラクター「メートラちゃん」をAI化したもの。職員の日常業務や判断を支援する相談相手として活用する。
受付・営業業務では、利用者が所持する免許に応じた料金や、必要となる教習時限数などの情報を学習している。職員が利用者から質問を受けた際、必要な情報を確認できるようにする。
教習業務に関しては、教習の進め方に加え、「みきわめ」や検定についての考え方も学習済みとなっており、若手インストラクターが判断に迷った場合などに相談できるという。
このほか、利用者への声のかけ方や接し方に関する相談にも対応する。マニュアルに記載された情報だけでなく、名鉄自動車学校が重視する利用者との向き合い方を踏まえ、職員の判断を支援する。
AIメートラちゃんには、名鉄学園の成り立ちや経営理念、名鉄グループが大切にしている考え方も学習させており、業務知識の共有に加え、組織として重視する考え方の浸透にもつなげる。
名鉄学園はAIメートラちゃんの導入により、料金や教習時限数など、資料を調べれば確認できる質問への一次対応をAIに担わせる。職員が情報を探したり、ほかの職員へ確認したりする時間を減らし、利用者への指導や対応に、より多くの時間を充てられる環境づくりを進める。
新たなAIキャラクターを設けるのではなく、職員や利用者に親しまれてきたメートラちゃんを採用することで、生成AIに不慣れな職員も気軽に相談できる存在を目指すとしている。

