It's F.O.S.S.は3月30日(現地時間)、「Ubuntu 26.04 LTS Requires More RAM Than Windows 11?」において、4月23日にリリースが予定されている「Ubuntu 26.04 LTS」の最小システム要件が引き上げられたと報じた。
最小メモリ容量がWindows 11よりも厳しい6GBに引き上げられたという。
Ubuntuは本当に「Windows 11より厳しい」のか
Ubuntu 26.04 LTSについて、最小メモリ要件が6GBに引き上げられたと報じられている。一方、Windows 11の最小メモリ要件は4GBとされており、単純に数値だけを見るとUbuntuのほうが厳しい条件に見える。
しかし、この2つは同じ「最小要件」でも意味合いが異なる点に注意が必要だ。
Windows 11の場合、4GBのメモリ要件はインストール可否に関わる“必須要件”として扱われる。一方でUbuntuの6GBは、あくまで快適に動作させるための目安として提示されている側面が強い。
そのため、「Ubuntuのほうが重い」と単純に比較することは適切ではない。
Ubuntuの最小要件は「必須」ではない理由
Ubuntuは標準のデスクトップ環境としてGNOMEを採用しており、デスクトップ用途では比較的メモリ消費が多いディストリビューションとされている。このため、複数のアプリケーションを同時に起動するような使い方では、メモリ不足に陥る可能性がある。
こうした背景から、6GBという要件は「最低限動作するライン」ではなく、「快適に利用できるライン」として設定されていると考えられる。
It's F.O.S.S.も、4GBのRAMを搭載した環境でもUbuntu 26.04 LTSは動作する可能性があると指摘している。つまり、この要件は実際の利用感を踏まえた現実的な指標であり、Windowsのように満たさなければ利用できない厳格な条件ではない。
4GB環境でも動く?実際の使用感と注意点
メモリ容量が不足した状態でUbuntuを利用した場合、スワップが発生し、ストレージへの書き込みが増えることで動作速度が大きく低下する。
特にブラウザやオフィスソフトなど複数のアプリケーションを同時に利用する環境では、快適さが損なわれる可能性が高い。そのため、4GB環境でも動作自体は可能と考えられるが、日常的な利用においてはストレスを感じる場面が増えると見られる。
軽快な動作を重視する場合は、XfceやLXQtなど軽量なデスクトップ環境を採用したディストリビューションの利用も選択肢となる。
アップグレード前に確認すべきポイント
Ubuntu 26.04 LTSのリリースを控え、既存ユーザーはアップグレード前に自分の環境を確認することが重要になる。特にチェックしておきたいのは以下の点だ。
- メモリ容量が6GB以上あるか
- 同時に使用するアプリケーションの種類と数
- 動作の快適さをどの程度重視するか
これらを踏まえたうえで、必要に応じてメモリの増設や、軽量なディストリビューションへの移行を検討することが望ましい。
最小要件の引き上げは一見するとハードルの上昇に見えるが、実際には利用環境に応じた適切な選択を促すための指標とも言える。流れ作業でアップグレードするのではなく、自身の利用状況に合わせた判断が求められる。
