OpenAIが核融合スタートアップのHelion Energyからの電力購入に向けた交渉を進めている。2030年までに5GW相当、2035年までに50GWへの拡大を目指すという。AIデータセンターの電力問題が課題視される中で、電力確保に向けた本格的な動きとなる。
Microsoftも電力購入契約を締結
Helionは核融合エネルギーの商業化を目指す米国のスタートアップで、ソフトバンク、Peter Thiel氏のMithril Capital、Facebook共同創業者のDustin Moskovitz氏らが出資している。
OpenAI CEO Sam Altman(サム・アルトマン)氏も出資者に名を連ね、2021年に5億ドルのシリーズE調達に参加している。なお、Axiosによると同氏は利益相反を避けるためHelionの取締役会長をすでに退任しており、今回の交渉からも身を引いているという。
核融合は消費エネルギーを上回る発電を実現できれば、AI企業にとって大規模かつクリーンなエネルギー源となる。Helionは「科学的損益分岐点」の達成目前にあるとしているが、民間企業でこのマイルストーンを達成した例はまだないとのこと。
なお、HelionはすでにMicrosoft(マイクロソフト)と電力購入契約を締結しており、GoogleはHelionと競合するCommonwealth Fusion Systemsと提携している。報道によると、今回の合意はあくまで基本的な枠組みであり、発電サイトの選定など未確定の条件も多いとのことだ。Axiosが3月23日付けで報じている。