ADIがタイに後工程の新施設を開設
Analog Devices(ADI)は3月19日、タイのアナログ・デバイセズ・タイランド(ADTH)に新たな後工程施設を開設したことを発表した。
ADTHは2000年に設立された産業、自動車、通信、民生、デジタル・ヘルスケア市場などに向けたADIの重要な後工程製造拠点の1つという位置づけ。今回の施設開設により、クリーンルームおよび製造キャパシティが強化され、テスト、ウェハ・レベル加工、チップ・スケール・パッケージング(CSP)、および最終ICテスト工程を拡大することが可能になった。
イノベーションと自動化の拠点として設計されており、効率性、精密性、そしてインテリジェントな運用を向上させる先進的な製造技術を統合したとするほか、よりスマートなプロセスの実現による製造能力を強化とともに、チームが日々の業務において有意義な成果を生み出すことを可能にしたとのことで、これにより、世界トップクラスの品質基準を維持しつつ、顧客の需要に迅速に対応できるようになったと同社では説明している。
また、ADIでは、タイはグローバル製造ネットワークにおいて重要な役割を担っており、複数の市場にまたがる顧客のニーズに対応するために必要な変化対応力、柔軟性、規模を備えた事業基盤の拡大を通じて、長期的な成長を支えていくことを可能とする存在であるとしており、今回の拡張は、自社工場と外部ファウンドリ/OSAT(Outsourced Semiconductor Assembly and Test)パートナーからなるグローバル・ネットワークを活用し、堅牢で高性能なソリューションを提供するという、自社のハイブリッド製造戦略に基づいた取り組みであるともする。
建物などにおける環境配慮を重視
さらに、今回の取り組みは製造能力の拡大のみならず、タイの半導体メーカーとして初となる低炭素液体窒素の導入による試験業務全体の炭素排出量の低減などを含め、LEED基準(建築物や都市の環境性能評価システム)に適合するように開発されたとのことで、同社の製造ネットワークにおいて、LEED認証のプラチナ・レベルの取得を目指して建設された初めての施設となるとしている。
加えて、テスト・エンジニアリング、自動化、故障解析、スマート・ファクトリ技術といった分野におけるエンジニアリングおよび技術能力の向上を支援することを目的に、ADI Thailand Academyおよびタイの主要大学との提携を通じ、拡大しているタイの半導体人材エコシステムへの投資も継続しているとしており、同施設でもインターンシップ・プログラムの拡充や長期的な人材育成の取り組みを支援し、次世代の半導体人材の育成に貢献するとともに、ADIの地域およびグローバルなエンジニアリング能力の強化につなげていくともしている。


