三菱電機は3月4日、米Lockheed Martin Corporation(ロッキードマーティン)と、安全保障用途の静止通信衛星に関する協業に向けた覚書(MOU)を締結したと発表した。

  • 左から三菱電機 防衛・宇宙システム事業本部 副事業本部長の洗井昌彦氏、米Lockheed Martin Space Vice PresidentのMarc Hanlon氏

    左から三菱電機 防衛・宇宙システム事業本部 副事業本部長の洗井昌彦氏、米Lockheed Martin Space Vice PresidentのMarc Hanlon氏

協業の概要

広域性・柔軟性に優れた衛星通信は、安全保障分野において重要な通信手段であり、世界各国において、高性能で耐妨害性に優れた静止通信衛星の需要が増加している。

三菱電機は、国内外における衛星開発プロジェクトへの参画を通じて、宇宙開発に関する高い技術力を培っているほか、防衛装備移転三原則にもとづき、防衛装備品の輸出や国際共同開発、海外サプライチェーンへの参画に取り組んでいる。

また、ロッキードマーティンは防衛・宇宙分野で最先端技術と実績を有し、米国政府をはじめ、さまざまな国のユーザー向けに宇宙領域の防衛能力を高めるソリューションを提供している。

覚書締結にもとづき、両社は国内外の顧客向けに安全保障用途の静止通信衛星の提供を目指す。なお、本覚書に基づく協業の一環として、三菱電機が防衛省から2月6日に受注した「次期防衛衛星通信の整備」における衛星の通信ペイロードの1つをロッキードマーティンがミッションパートナーとして開発・製造する。

ロッキードマーティン製の耐妨害性に優れたペイロードを衛星に搭載することで、衛星の耐妨害性能を高め、防衛省・自衛隊の作戦の基盤となる防衛衛星通信網を構築するという。今後、三菱電機は技術による抑止力向上を通じて、安心・安全な社会の実現に貢献していく方針だ。