将来宇宙輸送システム(ISC)は、「有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術」を、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙戦略基金事業に提案し、採択されたと発表。支援規模の上限は40億円で、支援開始後2年目をメドにステージゲート評価を行い、その結果次第で最長1年程度の延長支援が受けられるという。

将来宇宙輸送システム(ISC:Innovative Space Carrier)は、宇宙往還を可能にする次世代輸送システムの実現をめざすスタートアップ企業。

JAXAの宇宙戦略基金事業(第二期)における技術開発テーマ「有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術」は、さらにA・Bのふたつのテーマに分けて設定されている。Bでは、ロケット打ち上げ時の異常発生時に、搭乗員の安全を確保するロケット搭載用安全システムに必要な異常検知機能と、離脱機能を実現するための基盤技術の検証を行うことになる。ISCはBのテーマに提案し、実施機関として採択されたかたちだ。

有人ロケットには、打ち上げ時に異常が発生した場合に備えて、搭乗員の安全を確保する「ロケット搭載用安全システム」が求められる。今回のBテーマではその構築に向け、実験室環境において異常検知・緊急退避に係る機能を検証し、実効性を確認することになる。

具体的な技術開発内容は以下の通り。

  • 異常検知機能:エンジンなど推進系の異常や通信系のトラブルなどに対し、ロケット搭載のままでは搭乗部の安全確保が困難であることを検知し、ロケットから搭乗部を離脱させる指示を出すまでの一連の機能
  • 離脱機能:異常検知機能からの指示を受けて、人が耐えられる衝撃や加速度の範囲内で、安全域へ搭乗部を離脱させる機能