エッジAIを量産で活用できるソリューションが登場

Microchip Technologyは2月10日、エッジAIソリューションの拡充に向けて同社のMPUならびにMCU(マイコン)を活用した量産対応アプリケーションの開発を効率化するフルスタックソリューションを発表した。

  • エッジAIの活用イメージ

    エッジAIの活用イメージ (出所:Microchip)

MCUとMPUは、エッジの多くのセンサの最も近くに配置され、センサデータの収集、モータ制御、アラームやアクチュエータの起動などを実行してきたが、同社は、今回のソリューションを活用することで、MCUとMPUは、セキュリティと効率性と拡張性を兼ね備えたインテリジェンスをエッジにもたらすための完全なプラットフォームへと変貌を遂げると説明する。

エッジAIを推進するMicrochip

同社によると、エッジAIの性能、消費電力、セキュリティに関する課題を解決しながらエッジAIの実装を簡単にする、シリコン、ソフトウェア、ツールから成る成長し続けるフルスタック製品ポートフォリオの構築ならびに拡大を推進してきており、自社のMCU、MPU、FPGAを、最適化済みのMLモデル、モデルアクセラレーション、堅牢な開発ツールと統合することを目的にエッジAI部門の設立も実施。今回のリリースは計画されているアプリケーションファミリの第一弾であり、これにより要求の厳しい市場に即展開可能な、セキュアかつ効率的なインテリジェント システムを素早く設計する事が可能になるとしている。

具体的には、事前学習済みの展開可能なモデルだけでなく、各種環境に合わせて修正、拡張、適用が可能なアプリケーションコードも含まれており、それらは同社の組み込みソフトウェアおよびML開発ツール、または同社のパートナー企業が提供する組み込みソフトウェアおよびML開発ツールを通じて実行できるとする。

また以下の機能がソリューションとして提供されるという。

  • AIベースの信号解析による危険なアーク放電故障の検出と分類
  • 予兆保全のための状態監視と機器の健全性評価
  • デバイス上でセキュアな本人確認を可能にする生体検知機能付き顔認識
  • コンシューマ、産業、車載用のコマンド制御インタフェース向けキーワードスポッティング

さらに、エッジAI開発については、同社のMPLAB X IDE(統合開発環境)がMPLAB HarmonyソフトウェアフレームワークおよびMPLAB ML Development Suiteプラグインと共に、最適化済みのライブラリを通じて組み込みAIモデルの統合をサポートする統一されたスケーラブルなアプローチを提供するとしており、これにより例えば8ビットMCUを使ったシンプルなPoC(概念実証)タスクで開発をスタートした後に、16ビット/32ビットMCUを使った量産対応の高性能アプリケーションに移行する事もできるとしている。

加えてFPGAに関してはVectorBlox Accelerator SDK 2.0 AI/ML推論プラットフォームが、エッジにおけるビジョン、HMI(ヒューマンマシンインタフェース)、センサ分析、その他の演算負荷の高いワークロードを高速化すると同時に、一貫したワークフロー内でトレーニング、シミュレーション、モデル最適化を可能にするともしている。

なお、同社では、フルスタックアプリケーションソリューションの顧客と積極的に連携し、さまざまなモデル トレーニングやその他のワークフローサポートを提供しるほか、開発者に展開可能な追加オプションを提供するソフトウェアを持つ複数のパートナー企業とも連携しているという。