米国半導体工業会(SIA)は2月6日、2025年の半導体売上高が前年比25.6%増の7917億ドルとなったと発表した。また、2025年第4四半期(10~12月)の売上高は前年同期比37.1%増、前四半期比13.6%増の2366億ドルとなったほか、2025年12月の単月売上高(3カ月移動平均値)は前月比2.7%増、前年同月比38.4%増の789億ドルとなったことも併せて発表した。
半導体セグメント別に2025年の売上高を見ると、ロジックが前年比39.9%増の3019億ドルで最大市場で、次いでメモリの同34.8%増の2231億ドルとなっているが、AIに絡まないアナログやパワー半導体、車載・民生向けは低迷しており、この傾向は2026年も続くとみられている。
SIA社長兼CEOのジョン・ニューファー氏は、「2025年の半導体市場は過去最高額を記録したが、2026年には市場規模は約1兆ドルに達すると予測される。半導体はほぼすべての現代技術の基盤であり、AI、IoT、6G、自動運転などの新興技術は、今後も半導体の堅調な需要を牽引し続けるだろう」と述べている。従来、半導体市場は複数の市場調査会社が2030年ごろに1兆ドルと予測していたが、生成AI需要の高まりの継続で達成が数年早まりそうである。
2025年にマイナス成長を記録した日本
2025年の売上高成長率を国・地域別でみると、アジア太平洋・その他が前年比45.0%増、米州が同30.5%増、中国が同17.3%増、欧州が同6.3%増、日本が同4.7%減と日本だけマイナス成長となっている。
また、12月単月の売上高は、アジア太平洋・その他が前年同月比76.4%増の233.1億ドル、中国が同34.1%増の212.9億ドル、米州が同27.1%増の257.2億ドル、欧州が同17.0%増の48.6億ドル、日本が同8.4%減の37億ドルとなり、日本は7カ月連続のマイナス成長となっている。前月比で見ると、米州3.9%増、中国3.8%増、アジア太平洋・その他が2.5%増、欧州が2.2%減、日本が2.5%減と欧州と日本がマイナス成長となっている。
WSTSのデータを基に筆者が同月の各地域・国別シェアを算出してみたところ、米州32.6%、アジア大平洋・その他29.6%、中国27.0%、欧州6.2%、日本4.7%とついに日本は5%を切るまでとなった。
ちなみにSEMIの統計による2025年第3四半期の半導体・電子回路設計ツール売上高で、日本のシェアは前年同月比11.5%減の2.6億ドルでシェアは4.7%とこちらも減少傾向にあり、背景に半導体の使い手の減少があるものと考えられる。
SIAのプレジデント兼CEOのジョン・ニューファー氏が退任へ
このほか、SIAはジョン・ニューファー氏が2026年半ばに社長兼CEOより退任することも発表している。
同氏がトップに在籍した11年の間、SIAは6000億ドルを超える民間投資を促進し、2032年までに米国内の半導体製造能力が3倍以上に拡大する見通しが立ったほか、米国の半導体技術革新を促進し、米国経済と国家安全保障を強化に向けた連邦政府による研究開発投資も数十億ドル確保するなどの実績を残している。
なお、円滑な移行を確保することを目的に年央に予定されている後任の任命後に退任する予定だという。

