coordimate、小田急SCディベロップメント、AGC、AI modelの4社は1月30日、次世代型デジタルミラーを活用した買い物体験の進化を目指し、Flags(新宿フラッグス)にて実証実験を開始することを発表した。
対面での接客や買い回り体験など、リアルならではの価値を備える商業施設での買い物体験については、これまでさまざまな取り組みを通じて、来館者の行動データや体験価値の定量化が行われ、来館者がどのように商品と接触し、そして購買に至るのかを、科学的に捉えることが目指されてきた。
しかし、テナント区画内での購入動線や店内の売り場づくりについては、これまでの接遇で培われた知見や商品の販売計画を策定するテナントによる判断の比重が大きく、商業施設ディベロッパーが取得したデータを売り場づくりに還元することが難しい構造だったとのこと。また顧客のニーズも一層多様化しており、引き続きデータ把握手法の拡大や深化、あるいは取得データの分析などといった検討を図る必要があるという。
こうした背景から今般、coordimateは、“ファッションの悩みを科学する”ための次世代型デジタルミラーの開発に着手した。同製品は、AGCのディスプレイ一体型ミラー「ミラリア」を基盤に、AIによるファッション診断やコーディネート提案などの独自コンテンツを搭載した次世代型デバイスだといい、鏡としての自然な見え方を維持しつつ、ディスプレイやカメラの活用によってユーザーのコーディネートを客観的に診断し、ファッションの楽しみ方に新たな可能性を拡げるという。
利用の際、来館者は鏡の前に立つだけで、AIがコーディネートの診断やスタイリングの提案を行うといい、利用者は新しいファッション体験を楽しめる一方で、ミラーの利用状況や行動データが自動的に記録されるため、施設側としても来館者のデータを把握し、今後のサービス改善に役立てることができるとする。
さらに今回の取り組みでは、AI modelが開発した生成AIバーチャルヒューマン技術も活用されているといい、来館者が次世代型デジタルミラーの前に立つと、ミラー型ディスプレイと連動したスマートフォン上に、連携アパレルブランドのアイテムを着用したモデルが目の前に現れるような映像が表示されるなど、臨場感あふれる体験を提供するとのこと。これにより来館者は、試着することなく着用イメージを直感的に把握でき、購買検討における体験価値をさらに向上させるとした。
なお今回の試験導入は、新宿フラッグス内のエントランスおよび1店舗にて行われ、導入期間は2月14日~3月31日の予定。4社は今回の試験導入を起点とする連携スキームを構築し、将来的な商業施設での次世代型デジタルミラー活用ソリューションの導入に向け、ハード・ソフト・運営が一体となった持続可能なモデルを構築して全国の商業施設・アパレルブランドへと展開を進めていくとしている。
