NXグループとISMがインド半導体産業の振興に向けて意見交換

NIPPON EXPRESSホールディングスは1月27日、2025年12月17日にインド政府電子情報技術省傘下のインド半導体ミッション(India Semiconductor Mission:ISM)の代表団が同社を訪問し、インドの半導体産業向け物流・倉庫インフラの構築、およびグジャラート州ドレラ地区での世界水準の物流ハブ実現に向けた戦略的パートナーシップについての意見交換を行ったことを明らかにした。

  • NXグループとISM代表団の集合写真ら

    NXグループとISM代表団の集合写真。左から4番目がNIPPON EXPRESSホールディングスの執行役員である岡西康博視、同5番目がインド電子情報技術省の次官補でISMのCEOを務めるAmitesh Kumar Sinha氏、同6番目がNXグループインド代表の名古屋輝明氏、同7番目がISMの技術担当ディレクターであるManish Kumar Hooda氏 (出所:NIPPON EXPRESSホールディングス)

NXグループは現在、インド市場を最重要戦略地域の1つに位置付けており、2028年までにインド事業の売上高を2023年比で約3倍の600億円へ拡大することを目標として、インド国内39都市に103拠点、60倉庫を展開するなど、精力的な事業成長を図っている。

また、インドは現在、政府主導の形で半導体・ディスプレイ産業の構築を推進しており、ISMは産業基盤整備の主導役などを担う中核機関に位置づけられている組織。インド政府の各省庁や機関、産業界、学術界などと連携し、工場新設や半導体設計向け補助金給付を含む半導体産業の育成などの実行役にもなっている。

インド半導体産業の中核地になりつつあるグジャラート州

今回のISMの訪問では、インド半導体産業の発展に向けて両者で物流分野における協業を議論し、グジャラート州ドレラ地区での物流ハブ構築を加速するための基盤づくりを目的としたものだという。同地区は、「デリー・ムンバイ間産業大動脈構想(DMIC)」の沿線に位置する新産業都市で、同州の最大都市であるアーメダバードから南に約110kmに位置している。インド政府が「セミコンシティー」と呼ぶこともある同地では現在、TATAグループの統括会社であるTata Sonsの100%子会社であるTata Electronicsと台湾Powerchip Semiconductor Manufacturing(PSMC)が半導体前工程工場の建設を進めている。

両者の協議では、ドレラにおける倉庫計画、鉄道整備の進捗、政府支援の可能性、NXグループによる土地活用、他地域への展開などについての話し合いが行われたとのことで、今後も連携を強化し、半導体産業の成長を支える物流基盤の構築を共同で推進していくことで一致したという。

なお、グジャラート州全体ではTATAグループの半導体前工程工場のほか、サナンド工業団地にてMicron Technologyが半導体後工程工場を稼働済み、ルネサス エレクトロニクスと印CG Power and Industrial Solutions、タイStars Microelectronicsの3社によるOSAT設立プロジェクト、印Kaynes Semiconの後工程工場建設など4つの半導体工場プロジェクトが進んでおり、インドにおける半導体の中核地となりつつある。