MicronがPSMCの300mmファブを買収
Micron Technologyは1月17日、台湾Powerchip Semiconductor Manufacturing(PSMC)が台湾中北部の苗栗県にある新竹サイエンスパークの一角である銅鑼サイエンスパークに有する300mmウェハファブ「P5」を買収する独占的意向表明書(LOI)を締結したことを発表した。
同買収は、Micronの台湾でのメモリビジネスを補完することを目的としたもので、P5が有する既存の30万平方フィートのクリーンルームが含まれているとするほか、Micronのウェハ後工程におけるPSMAとの長期的な関係構築およびPSMCのレガシーDRAMポートフォリオのサポートも目的としたものだという。
MicronのDRAM量産の拠点として位置づけられる台湾
MicronのDRAM事業は、研究開発および一部の量産を日本の広島で行うほか、多くの量産を台湾で行ってきた。台湾での前工程の取り組みとしては、2008年にInotera Memoriesへの出資を開始。同社は2016年にMicronに全株式を取得され完全子会社化した。また、2013年、日本のエルピーダメモリの破産支援に伴うエルピーダの全株式の取得に併せて、エルピーダの子会社であったRexchip Electronicsを取得。この旧2社の製造拠点をベースに2023年には台中第4工場を開所するなど、さらなる生産能力の拡充を図ってきた。
PSMCとMicronの縁は、このRexchipの株式の一部をPowerchip Technology(現在のPSMC)が有していたものを買収したころから培われてきており、P5は最大5万枚の処理を可能とする前工程工場として2024年に開設されたPSMCとしては最新鋭の半導体工場という位置づけである。
なお、この買収取引は必要な規制当局の承認を経た後に2026年第2四半期までに完了する見込みで、取引完了後にMicronが同工場の所有権と管理権を取得することとなる。同工場は、PSMCとしては、28nm~55nmプロセス対応の工場という位置づけであったことから、Micronでは段階的にDRAM向け生産設備の設置と生産能力の増強を行う予定としているほか、PSMCは同工場の操業を一定期間内に移転することを予定しているとする。