Anthropicは、新たな投資が入る前の評価額を3500億ドルとし、100億ドルの資金調達を計画している。これは4カ月前から評価額がほぼ倍増する計算になるようだ。

2026年に上場を見込むAnthropic

シンガポールの政府系ファンドであるGICと、Coatue Managementが新たな資金調達を主導する予定だという。資金調達は、昨年9月に同社を1830億ドルと評価した130億ドルの投資に続くもので、過去1年で3度目の大型取引となる。このラウンドは今後数週間以内に完了する見込みで、取引総額は変動する可能性がある。

新たな資金調達は、AIスタートアップ投資が今年も活況となることを示す動きでもあり、調査会社であるPitchBookの最新データによれば、2025年にはAI企業が前年比2倍以上となる2220億ドルを記録し、過去最高だった。

また、新規株式公開(IPO)が低迷した後に控える、大規模なIPOの年になる見通しとのこと。Anthropicは2026年に上場が見込まれており、イーロン・マスク氏率いるSpaceXも同様だ。

Anthropicは、元Google研究員でありOpenAI出身のDario Amodei(ダリオ・アモデイ)氏と、妹のDaniela Amodei(ダニエラ・アモデイ)氏により、2021年に設立された。Anthropicの開発する「Claude」は、コーディングなどの分野で高い性能を示し、ビジネスユーザーの間で注目を集めている。

これまでにLightspeed Venture Partners、Fidelity Management & Research、Iconiq Capitalなどから数百億ドル規模の資金を調達してきた。関係者によれば、新たな資金はNVIDIAとMicrosoftがOpenAIの競合であるAnthropicに最大150億ドルを投じる計画とは別枠となる。

取引の一環として、AnthropicはNVIDIAのAIシステム上で動くMicrosoft Azureから300億ドル相当のコンピュート能力を購入する予定だという。Anthropicは2028年に初めて損益分岐点に達する見込みで、OpenAIよりも早いペースで黒字化する見通しとのこと。

一方、OpenAIも追加資金の調達を協議中で、新たな投資が入る前の評価額を7500億ドルとし、最大1000億ドルの資金調達を目指している。1月7日付のWall Street Journalが報じている。