米国のDonald Trump(ドナルド・トランプ)大統領は12月8日、NVIDIAがAIチップ「H200」を中国など「承認された顧客」への出荷を許可すると発表した。ただし、売上の25%を米国政府が受け取ることが条件となる。
10月下旬の会談で協議か
トランプ大統領はTruth Socialへの投稿で「NVIDIAのH200を強力な国家安全保障を維持できる条件下で中国およびその他の国の承認済み顧客に出荷することを許可すると中国の習近平国家主席に伝えたところ、この提案に前向きに反応した。この政策は米国の雇用を支援、製造業を強化し、納税者に利益をもたらす」と述べている。
同大統領は投稿の中で「商務省が詳細を詰めている最中で、同様のアプローチがAMD、Intel(インテル)、そのほかの偉大な米国企業にも適用される」とも記している。
NVIDIAとAMDは今年8月、中国向けチップ販売収益の15%を米国政府と共有することで合意していた。しかし同時期に、中国はNVIDIAが中国市場向けに設計したAIチップ「H20」の使用を企業に警告したと報じられていた。
H200はH20より高性能だが、NVIDIA製品の最上位モデルではない。NVIDIAの広報担当者はCNBCに対し「トランプ大統領が米国のチップ産業に競争を許可し、高賃金の雇用と米国の製造業を支援する決定を下したことを称賛する。商務省が審査した承認済みの商業顧客にH200を提供することは、米国にとって思慮深いバランスだ」とコメントした。
米国と中国はAI競争の最中にあり、半導体は重要な役割を果たしている。中国が一部のハイエンドチップ生産に使用されるレアアース鉱物の輸出規制を課した際、トランプ政権は中国からの輸入品に対する関税を大幅に引き上げると脅した。
10月下旬に韓国で会談したトランプ氏と習氏は、中国が米国のチップメーカーに対する「報復」を終了することを約束するなど、暫定的ながら休戦に達したと報じられている。トランプ氏は会談後、習氏とNVIDIAチップの輸出について協議したと述べていたとCNBCは報じている。