日本最大級の組み込み・エッジテクノロジー総合展示会「EdgeTech+ 2025」が11月19日~21日かけて、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催されている。同イベントにて東京エレクトロン デバイス(TED)がIntelブースにて「生産ラインの高速自動選別を支える画像検査向けエッジAIユースケース」のデモを行っている。
IntelのCPU+GPU+AI推論開発ツールを活用したエッジAIのデモをTEDが公開
このデモは、IntelのCore Ultra(Arrow Lake-S)、Arc Pro AシリーズGPU、そしてAI推論アプリケーションを手軽に開発できるOpenVINOツールキットを組み合わせたもので、Arc GPUとOpenVINOを活用する形でベルトコンベアで運ばれたワークをカメラで認識し、エアーノズルでOK/NGの判別に応じてワークの飛ばす距離を変えて選別するというもの。CPUであるCore UltraのNPUは使っておらず(そもそもArrow Lake-SのNPUは同じシリーズ2であるLunar Lakeに搭載されている第4世代NPUではなく、Meteor Lakeと同じ第3世代NPU)、Core Ultraの役割はワークの落下速度の計算と、落下タイミングに応じた低遅延I/O処理によるワークの選別機構の処理となっている。
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IntelブースにおけるTEDの「生産ラインの高速自動選別を支える画像検査向けエッジAIユースケース」のデモの様子。左の小型タワーPCの構成がCore Ultra+Arc Pro A GPUとなっており、この1台だけで駆動系の処理からAI推論まで一括して行っている。ちなみにArc Pro BにするとAI推論の速度はさらに高速化されるとするほか、各プロセスの負荷をマネージャーで表示しようと思ったが、ほとんど負荷がかからないで処理を行っているため、あまり意味がないとの判断から表示しないことにしたとのことであった
実際のAI推論に関してはGPUとOpenVINOによる処理で、AI推論時間は約6ms、画像キャプチャーからI/O処理までのレイテンシでも20ms以下を実現。高速なAI画像認識と低遅延なI/O制御を1台のタワー型PCで実現できる点が特徴となっている。
なお、同社の担当者によると、このデモは自社のエンジニアたちがAIを活用した外観検査などへの取り組みの発展版だという。テクノロジー商社であるTEDとしても、そうした取り組みを通じて推論の最適化などのノウハウなどを蓄積していっていることから、エッジAIを活用したい顧客の開発を支援することも可能だとのことで、単なるデモの公開という側面のみならず、エッジAIを活用したい企業に向けての技術提案などにもつなげていければとしていた。
