SWCCがヒータ線とコンタクトプローブ事業をグループ会社のTOTOKUに集約

SWCCは11月12日、同社の車載インテリアヒータ線および半導体検査用コンタクトプローブ(CP)事業における製造・販売体制の最適化による経営効率向上を目的とし、グループ会社のTOTOKUに移管・集約し、TOTOKUブランドに統合することを決定したことを発表した。

TOTOKUは、モビリティや半導体などの成長市場をターゲットに、車載インテリアヒータ線や半導体検査用CPの製造・販売を成長事業のひとつと位置付けており、リソースを集中して事業の拡大を図ろうとしている一方、SWCCでも同様の事業を有していることから、今回、SWCCの仙台地区にある当該事業の製造拠点をTOTOKUへ移管・集約することを決定したという。

宮城県の2拠点での製造品を長野県のTOTOKUの事業所に移管

これにより、SWCCの仙台事業所および宮城県の山元工場で製造しているヒータ線ならびにCP製品は、長野県にあるTOTOKUの上田事業所および丸子事業所へと移管・集約されることとなり、順次TOTOKUブランドとして販売される予定だという。

今後、SWCCは「素材、銅合金」をTOTOKUに供給するとともに、開発力を生かし、高強度・高硬度化、高伝導率化を目指した素材開発に特化していくとしており、素材開発から製品加工・販売までのグループ一貫体制を確立し、製造技術と顧客基盤の強みを最大限に活用することで、多様なニーズに柔軟に応える体制を整え、競争優位性のある事業展開を推し進めていくとしている。

なお、今回の統合により、TOTOKUの既存施設内のユーティリティや技術者の活用を通じて、約2億円の拠点統合効果が見込まれるという。

  • 今回の事業移管・集約の概要

    今回の事業移管・集約の概要と得られるメリットのイメージ (出所:SWCC)