Windows Centralは10月27日(現地時間)、「Windows 10 is dying - and Apple’s Macs are cashing in - but one Windows PC maker remains in the lead」において、Windows 10のサポート終了に伴って最も利益を得たPCメーカーはLenovoだという調査結果を伝えた。
Lenovoのほかには、Apple、ASUS、HPが前年度に比べて出荷台数を大幅に増やした一方で、Dellやその他のPCメーカーの出荷台数は若干の減少を見せている。
Lenovo、ASUS、HPは二けた成長
Windows Centralが取り上げているのは、Counterpoint Researchによる世界のPC出荷台数に関する調査結果である。同調査では、2025年第3四半期の世界のPC出荷台数は、前年同四半期と比較して8.1%増加したことが明らかになった。Counterpointでは、この成長の主な要因は、Windows 10のサポート終了と、米国の輸入関税政策に伴う戦略的な在庫調整と分析している。
主要なPCメーカーのうち、最も出荷台数を増やしたのはLenovoで、前年比で17.4%増となっている。Lenovoは長年AIに注力してきた実績があり、Microsoftが推進するCopilot+ PCについても続々と新モデルを投入している。Windows 10から11へのアップグレードにおいて、多くのユーザーが買い替え対象の候補としてLenovoを選んだことが、出荷台数の増加に反映されたとみられる。
Lenovoと同様に、ASUSとHPも、それぞれ前年比+14.1%、+10.3%という大幅な成長を達成している。その一方で、Dellは前年比-0.9%で、Counterpointが取り上げた5大PCメーカーの中では唯一マイナス成長となった。Dellは2025年1月にXPSやInspironなどの主要ブランドを廃止しており、このブランド変更が企業の購買層の意思決定に影響を与えたと考えられている。
AppleもMacbookの出荷を拡大
Windows PC以外に、AppleもMacの出荷台数を前年比+14.9%と大幅に押し上げた。Counterpointによれば、これは企業における新型Macbookの採用によるものだという。Macの購入理由がWindows 10からの移行先としてなのかは定かではないが、このタイミングで企業ユーザーの間でMacBookの人気が高まっているのは事実なようだ。
Counterpointでは、今後のPC市場を見据えた観点も提示している。同社の調査によれば、AI対応ラップトップの出荷が2026年以降に大幅に加速する見込みであり、現状の2025年末時点ではその波がまだ本格化していないという。その主な搭載チップは、Qualcommの新しいSnapdragon X2チップや、IntelのPanther Lakeチップなどで、Windows PCがその最も大きな恩恵を受けることになる。
PC市場は、Windows 10サポート終了を契機に大きく動いており、今後はOSだけでなく、AIプロセッサー搭載機や企業のIT戦略が主要な競争条件に加わることになる。企業で採用するPCを決める際には、次世代技術に即した機器の選定や、運用モデルの設計が大きな課題となるだろう。
