イーロン・マスク率いる米国の宇宙企業・スペースXの創業以来の軌跡をたどった2冊の書籍を、化学同人が10月5日に同時刊行する。創業からロケット打ち上げの初成功までを取り上げた『LIFTOFF』が3,080円、華々しい成果の裏で持ち上がる難題にも迫った『REENTRY』が3,520円。四六判ソフトカバーの単行本に加え、電子書籍も用意する。

  • LIFTOFF

    LIFTOFF

  • REENTRY

    REENTRY

『LIFTOFF』『REENTRY』の詳細

LIFTOFF イーロン・マスクとスペースXの挑戦:2002-2008年

  • 判型:四六判・ソフトカバー(392ページ)
  • 価格:3,080円(単行本) / 3,080円(電子書籍・amazon kindle)

REENTRY イーロン・マスクとスペースXの野望:2009-2023年

  • 判型:四六判・ソフトカバー(520ページ)
  • 価格:3,520円(単行本) / 3,520円(電子書籍・amazon kindle)

スターリンク衛星群の構築をはじめ、民間宇宙企業として確固たる地位を確立しているスペースX。設立当初は、相次ぐ打ち上げ失敗により、資金の枯渇を心配しながらロケット開発に明け暮れる新興企業だった。新興企業・スペースXはいかにして、世界の宇宙政策にも影響を及ぼす存在になったのか? 2冊を通してその舞台裏に迫る。

著者のEric Berger(エリック・バーガー)氏は、技術系ニュースサイト「Ars Technica」(アーズ・テクニカ)の宇宙関連上級編集者であり、かつて勤務した「Houston Chronicle」(ヒューストン・クロニクル)紙の記事ではピューリッツァー賞最終候補に入るといった経験を持つ人物。訳者は、翻訳家の岩崎晋也氏。さらに本誌にもさまざまな宇宙関連記事を寄稿している宇宙ジャーナリスト・秋山文野氏が、『REENTRY』の解説を担当している。

LIFTOFFでは、2002年のスペースX創業から、2008年に初めて成功したロケット打上げまでの時期を扱う。この期間のスペースXは、小型ロケット「ファルコン1」の軌道投入をめざす新興企業に過ぎなかったが、その後の成功の種はこの時期に蒔かれた。

伝統的な航空宇宙産業の流儀とは異なる手法で、ロケット開発に挑戦したスペースX。イーロン・マスクが多大な情熱を注いで育て上げたスペースXの、知られざる日々に迫る。

REENTRYで扱う期間(2009年から2023年)では、SFを思い起こさせるロケットの着陸・再使用や、スターリンク衛星群の構築、ドラゴン宇宙船による人員輸送といったさまざまな成果が続いた。そうした華々しい成果の裏では、解決困難に思える技術的課題や原因不明の爆発事故、イーロン・マスクの無謀ともいえる要求といった難題が次々に持ち上がった。

それらの解決に取り組むスペースXの人々の働きぶりも、本書の読みどころのひとつ。スペースX創設時からのイーロン・マスクの野望である「火星移住」は、いつの日か実現するのだろうか?

新刊刊行に合わせて、宇宙好きとして知られるタレントの中川翔子さんが『LIFTOFF』に、スペースXのロケットにも搭乗した宇宙飛行士・野口聡一さんが『REENTRY』に、それぞれ推薦コメントを寄せている。

中川翔子さんによる推薦コメント

いつか私も火星に行きたい!!

宇宙という無限の夢を切り開くためのロケットを本気で作る人たちの熱いドラマ。

その勇者たちが研究開発しやすい環境から構築し困難をショートカットしてしまうスペースX。

映画、アニメ、漫画で描かれた宇宙の物語はこのスペースXによって現実に叶うかもしれない!

行間に未来の眩い星空が見えた気がしました!

頑張れ負けるな!スペースX!

野口聡一さんによる推薦コメント

イノベーションとは『創造的な破壊』だ!

宇宙飛行に革命を起こし続けるイーロン・マスクは、予定調和に凝り固まった日本社会へのアンチ・テーゼなのか。