TDCソフトは9月16日、計測・制御・理化学の専門商社である西川計測に対し、独自開発した開発技術標準「LITEC(リテック)」を策定し、これを土台に技術支援プロジェクトを開始した。同プロジェクトでは、特に生成AI(GitHub Copilot)の活用に焦点を当て、開発プロセス全体の生産性向上と品質強化を包括的に支援する。
近年におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)需要の急速な高まりに対し、労働人口の減少や開発技術・手法の多様化が課題となっており、開発現場では知識やノウハウなどナレッジのばらつきや属人化が生まれやすく、プロジェクトの効率化、品質維持が困難になるケースが増えているという。
このような課題に対して、TDCソフトはシステムインテグレーションで培った知見を結集し、開発プロセスを体系的に標準化するポータルサイトとしてLITECを策定した。
LITECの概要
LITECは、試験機器、ソフトウェア、データベース、ネットワークを活用し、業務やデータの一元管理で信頼性の向上と業務効率化を図る、試験・検査・分析に特化したアプリケーションの総称である「Lab Informatics(ラボインフォマティクス)」と、Technology(テクノロジー)を組み合わせた造語であり、開発に必要な技術標準やノウハウを集約したポータルサイト。
開発工程標準、開発規約、構成管理規約などを統一し、開発品質を均質化など「技術標準の整備」、知識とツールをポータルに集約するとともに技術サポートや意見集約の機能により知見を組織全体で共有し、技術力の向上と開発標準の継続的な改善を同時に実現する「ナレッジの集約」が可能。また、効率的な開発と運用を実現するためのチケットや設計書などの各種テンプレートが充実していることに加え、各種ツールの利活用方法のガイドラインを提供する「各種ツール・ガイドの提供」といったことができるという。
LITECを活用した技術支援プロジェクトの特徴は、生成AIをLITECの技術標準と連携させて効果を最大化する点にある。具体的には安全な活用をサポートするため、生成AIの効果的な活用を促すためのガイドラインを策定し、勉強会を開催するなど、より安全に利用できる環境を構築。
さらに、生産性の向上について、単体テストコードの自動生成や、ソースコードの実装支援に生成AIを積極的に活用することで、手動では工数確保が難しかった作業を効率化し、開発の生産性向上を実現するとのこと。
加えて、品質の安定化を図るためクリーンコード化(可読性・保守性の高いコードへの書き換え)に生成AIを適用することで技術負債を解消し、プロジェクト全体の品質を安定化を実現。そのほか、上流工程の効率化に関して要件定義などのドキュメント作成支援にも生成AIを活用し、上流工程の工数削減と品質向上に貢献するという。