Oracle(オラクル)がクラウドインフラ事業の売り上げについて大型の成長予測を発表したことで、NVIDIA、Broadcom、TSMCなどのAI半導体関連企業の株価が大幅に上昇している。
データセンターの整備で関連株が上昇
Oracleはクラウドインフラ事業が2029年会計年度に売上高1140億ドルに達するという予測を発表した。
AIの処理への需要が継続し、Oracleが新たなデータセンター建設を進める必要があることから、NVIDIA、Broadcom、TSMC、Micronなどの株価上昇につながったとCNBCは報じている。NVIDIA、TSMC、Micronは4%、Broadcomは10%上昇している。
OracleのCEO、Safra Catz氏は9月10日に「設備投資の大部分はデータセンターに配置される設備に向けられる。この設備が収益を創出する」と述べたという。
UBSのアナリスト、Karl Keirstead氏は同日付のメモで「Oracleのクラウドインフラが5年で14倍成長するという予測と、2026年度に350億ドルの設備投資を行う計画は、NVIDIAなどのAIハードウェアサプライヤ、OracleのGPUデータセンターの建設と資金調達を担うパートナー企業のエコシステムにとって強気の材料になる」と記しているという。
最大の恩恵を受けたのは、GPUクラウドを提供するOracleの競合、CoreWeaveで株価は17%上昇したという。