2025年第2四半期のエンタープライズSSD市場は51億ドル規模に
TrendForceによると、2025年第2四半期のエンタープライズSSD市場は、 NVIDIAのBlackwellプラットフォームの出荷量が増加したこと、ならびに北米のCSP(クラウド・サービス・プロバイダ)による汎用サーバ導入の継続的な拡大により、NANDサプライヤによる上位SSD5ブランドの合計売上高はDDR4の供給不足やコントローラIC向け基板のリードタイム長期化などの影響があったものの前四半期比12.7%増の51億ドルとなったという。
SKグループがシェアを26.7%まで拡大
NANDサプライヤ(SSDブランド)別に動向を見ると、トップのSamsung Electronicsの売上高は前四半期比0.5%増の18億9900万ドルでシェアは前四半期から5ポイント減の34.6%に落とした。
2位はSKグループ(SK hynixおよびSolidigm)で、大容量SSDの需要拡大と主要な北米CSPからの注文量の増加を背景に売上高を同47.1%増の14億6000万ドルに伸ばし、シェアも前四半期の20.8%から26.7%まで上昇させた。
3位はMicron Technologyで、売上高は同7.9%減の7億8500万ドルとマイナス成長となり、シェアも前四半期の17.9%から14.3%に落とした。同社は大容量製品の検証と立ち上げの遅れから下半期の成長も限定的になる可能性があるという。
4位はキオクシアで、高速AIアプリケーションの実現に不可欠なハイブリッドボンディング技術を武器に売り上げを同32.5%増の7億5000万ドルへと拡大。シェアも前四半期の11.9%から13.7%まで上昇させた。
5位はSandiskで、売上高は同8.2%減の2億1000万ドルに留まった。出荷台数は増加傾向にあるものの、エンタープライズSSDでの市場浸透度が低く、AIサーバおよびデータセンターへの導入については他社の後塵を拝す状況が続いているという。同社は現在、次世代製品の開発に向けた技術力の強化を推進しているという。
なお、TrendForceによると、今後のエンタープライズSSD市場については、AIワークロードによる急速な技術革新、中国勢の台頭、サプライヤ各社の新規生産能力と既存生産能力のバランスの維持という3つの要因が絡み合う展開になると予想され、需給のミスマッチが常態化する可能性があることから、各社ともに収益性を確保するために、正確な生産能力計画とサプライチェーンの管理が不可欠になるとの見方を示している。
