Windows Centralは8月30日(米国時間)、「How to roll back, pause, or block bad Windows 11 updates|Windows Central」において、不具合のあるWindows 11の更新プログラムからシステムを復旧する方法を解説した。

システムの復元、クイックマシンリカバリー、フルバックアップなどを用いた復旧方法を伝えている。

  • How to roll back、pause、or block bad Windows 11 updates|Windows Central

更新プログラムによる予測不可能なデータ損失を防止

Windowsの更新プログラムには、新機能の追加や機能の改善の他に脆弱性の修正などが含まれている。すべてのユーザーにインストールが推奨されているが、Windows Centralによると年に1回以上深刻な不具合が発生し、一部のユーザーに影響をもたらすという。

具体的な影響はさまざまだが、データ損失につながるケースもあるとしている。Windows Centralはそのようなケースにおける迅速な復旧方法として、システムの復元、クイックマシンリカバリー、フルバックアップなどを解説した。

システムの復元

システムの復元」は、特定の時点におけるシステムの構成と設定の復元ポイントを作成する機能だ。復元ポイントはソフトウェアのインストール時や更新プログラムにより自動的に作成され、不具合の遭遇時には重要なデータを失うことなく安全に問題を解決可能とされる。

設定は「システムのプロパティ」から行うことができる。コマンド「sysdm.cpl」を実行するか、または設定アプリ→「システム」→「バージョン情報」→関連リンクの「システムの詳細設定」から起動する。

  • システムの復元を設定する

    システムの復元を設定する

タブの「システムの保護」をクリックすると、対象ドライブの一覧が表示される。今回は更新プログラムの復旧を試みるため、「(C:)(システム)」を選択し、構成ボタンをクリックする。システム保護対象ダイアログが表示されるので、「システムの保護を有効にする」をチェックし、OKをクリックする。

これでシステムの復元が有効となった。直ちに復元ポイントを作成したい場合は、「システムのプロパティ」の作成ボタンをクリックする。システムを復元したい場合は、同画面の「システムの復元」ボタンをクリックすることで可能だ。

クイックマシンリカバリー

クイックマシンリカバリーは、広範囲に影響を与える障害によってデバイスが正常に起動しなくなった場合に、迅速にその修復を展開する仕組みとされる。

具体的にはクラウド修復と自動修復の2つの方法が利用可能で、いずれもWindows Updateを通じた修復を試みる。クラウド修復の場合はWindows Updateを無効にしてローカルのスタートアップ修復を使用させることもできる。

Windows Homeエディションはクラウド修復がデフォルトで有効、自動修復はデフォルトで無効。Windows ProエディションとEnterpriseエディションは、クラウド修復と自動修復の両方がデフォルトで無効とされる。

設定アプリによる設定手順は「迅速なマシンの回復 | Microsoft Learn」から確認することができる。なお、本機能は「ベストエフォート」とされ、すべての起動問題を対処できるわけではないという。

フルバックアップ

これはシステムの完全なバックアップを作成する方法だ。確実な復元を可能にする一方、多くのディスク領域とバックアップ時間を必要とする。

Windows CentralはWindows 11のフルバックアップ機能として、「バックアップと復元(Windows 7)」を提案している。しかしながら、この機能は後方互換性の確保を目的に提供されており、Microsoftは使用を推奨していない。代替として「ファイル履歴」を推奨している。

そこでファイル履歴を使用してフルバックアップを試みたいところだが、この機能は個人ファイルやフォルダーのバックアップを対象としており、システムを復旧することはできない。つまり、フルバックアップを希望する場合は、サードパーティベンダーが提供するバックアップソリューションを利用することが推奨される。

アップデートの延期も選択肢

Windows Centralはシステムの可用性が優先される場合、更新プログラムのアップデート延期も選択肢に入ると説明。重大な脆弱性の修正を含まないアップデートに限り、2週間ほど様子を見てからアップデートすることを提案している。

また、更新プログラムの安全が確認されるまでの間、Windows Updateの「更新プログラムのチェック」をクリックしないように推奨している。このボタンをクリックすると、更新プログラムが存在する場合に、そのままインストールが開始される可能性がある。

更新プログラムを含むWindows 11の既知の問題は「Windows 11, version 24H2 known issues and notifications | Microsoft Learn」から随時発表されている。不具合の報告が多い場合は即座に発表されることもあり、影響の回避に利用することができる。